ソードオブザバークラント

ドラゴンズクラウン風奥行きなしの探索系2Dアクションゲーム。
この価格帯にしては良くできている。
…あくまでこの価格帯にしては…。



何となく2Dアクションの気分なので
ソードオブザバークラントという
インディゲームを買ってプレイ。
980円。安い。

画面はもろヴァニラのドラゴンズクラウンのパク…
えーっと、リスペクト?
金髪赤ビキニの巨乳姉さんが軽快に剣を振り回して進む
中々爽快なアクションゲーム。こういうのでいいんだよこういうので。
基本画面やキャラクター造形が良いので
見た目のお得感はかなりのもの。
全体のボリュームもそれなりにある。

そどおぶざばくらんと

この通りキャラや背景の色使いとかもろもろもろドラクラ。
ただしビジュアルシーンの一枚絵はちょっとへちょい。
あとこの立ち絵では主人公が蛇腹剣のようなものを持っているが
そういう通常剣以外の武器種は一切ない。

ただ、キャラクターが左右で喋ってるのに吹き出しの尻尾の形が固定
台詞をいっぺんに喋り過ぎてキャラの心情が追えない
クマシスなのかマザーベアなのかはっきりしろ、というか
音声は日本語なのにテキストローカライズがイマイチ
料理を食った時の「食った感」が皆無
どんな攻撃でも空中で食らうと吹っ飛ばされてダウンする挙動にもかかわらず
ジャンプした足場の先に敵や槍トラップをしつこく仕掛ける底意地の悪さ、等々
欠点も数えきれないほどあり
その最たるものが敵ボスほぼすべてクソボス、という点。

振りむき動作の中割無しに背後攻撃なんてのは当たり前で
画面から消える等の出し得無敵行動でありながら全く隙の無い大技連発
無駄に小さい空中弱点判定
完全無敵
なのに強誘導のホーミング弾多段ヒット移動光柱を連射してくる等々
海外インディーズの簡悔精神にあふれた、闘ってて不快な挙動が多すぎる。

特にソウルリーパー再戦時は
それまでは不快ながらもなんとかやり過ごせたボス達と比べても
ここで延々とマナ稼ぎをして全てのアビリティを開放しなければ勝負にならないほどの
圧倒的な難易度崩壊にぶち当たる
このゲームの全てのクソ要素を凝縮したクソボス
マジで次元の狭間ボス設定と間違ってるのじゃないのこれ。

武器攻撃力や倍率設定も後半はかなり大味。
ただし、前述のソウルリーパー再戦後は
必然的な自キャラの最大強化とこの大味さが加わり
ある種の無双感と爽快感が味わえることは記しておく。


スキル剣閃で多数を巻き込む等の
攻撃のヒット感覚なんかは中々気持ちいいのでつくづく勿体ない。
 制作の簡悔精神に彩られた数々の理不尽に対する
その場カウンターパリィ的なもの
(ジャスガに成功すればレイジゲージ回復…とか)なんかが実装されていれば
かなり評価は変わっていただろう。
(移動系回避だけでは
隙の無い突進攻撃や飛び道具連射等に適切な反撃ができないのは常識
このゲームの戦闘担当はエンダーリリーズの爪の垢煎じて飲んでほしい)


ソードオブザバークラント、
プラチナゲット。トロフィーコンプ。

時々、ボスで敗北するのが条件のトロフィーとかあるし
「難易度ベテランでクリア」なんてのもあって
基本このゲームのトロコンには二周目不可避なんだけど
一周目の状態を完全に引き継いだ状態から難易度ベテランを選択可能、
かつベテランと言えど序盤ボスはワイバーンキック一発で蒸発する程度の難易度なので
つい最後までプレイしてしまった。

前述の通りこのゲームは一周目途中で自身がほぼ最強状態になるのを半ば強要されるため
アビリティ最大強化した後は真実(&欺瞞)の剣ビキニ入手、
このゲームのクリティカルはダメージ二倍なので
ハガルⅤを武器防具全部に刺してクリティカル率22%達成を目指す。
(ちなみに説明テキストと異なり何故か攻撃力が上がるのでシーゲルⅤ全差しも安定する)
兎にも角にも深淵「亡者の迷宮」近くの赤目ネズミ狩りのマナ稼ぎが全てである。
副産物であるエリクサー99個も超重要。
あと「難易度ベテランでクリア」はノーマルエンドで達成可能なので
一周目でトゥルーエンド見とくように。

と言うわけで準備万端、難易度ベテランでニューゲーム+開始。
後はもう大攻撃連打とワイバーンキックと剣風一閃無双無双また無双
この二つのスキル技は出始めに無敵付いてるので
どんな挙動のクソボスだろうが雑魚同然に完封出来る。
え?レイジゲージ?エリクサー飲め飲め。
貯めに溜めたリソースで理不尽ボス達を瞬殺。
多分このゲームで一番楽しい瞬間はここである。


そんなわけで二周目は難易度ベテランと言えど問題なくスイスイ進めるのだが
ただ一つ、再々戦時のソウルリーパーだけは例外で
流石に普通に硬いのに加え、
第二形態後の赤エフェクト巨大ドクロ往復が驚きの即死攻撃。
この攻撃は全画面攻撃で判定が左から右、右から左の計二回発生。
こんなこともあろうかと思って作っておいた防御特化ビキニ(二着目)着てても
当たれば問答無用で即死するので恐らく避けるしかない。
…こんな身も蓋もない攻撃お出ししてくるなんて、
クリアされるとよっぽど悔しいんでちゅね。

まあ、ドクロの飛行速度は思いのほか早いのだが、
落ち着けばその分通常回避でも十分避けれる。

これさえ越えれば後は硬いだけのラスボス(の触手)のみ。
流石にもう即死攻撃は無いので安心されたし。
健闘を祈る。


と言うわけでソードオブザバークラント。
間違いなく問題点の多い、ちょっと作りの荒いゲームなのだが
まあ、終わってみればそれなりに楽しめた。
何といっても定価980円とお安い。
なんか2Dのお姉ちゃんアクションゲーやりたい向きは
ちょっとチェックするのも良いかもしれない。



ちなみにギャラリーモードがあり、劇中の全てのビジュアルシーンの絵と
コンセプトアートや没絵がかなりの量、見れる。中々楽しい。
本編のクマシス回りの幼女イベントのちぐはぐさや主人公が三人いたっぽい等、
察するに初期からかなり仕様を削ったっぽい。インディなのに世知辛いことだ。
まあそれはそれとして、


そどおぶざばくらんと

…このおねーちゃん達どうして没にしたんですか。ねえ。




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