設定補足・おまけのおまけ。

〇「喰ワズ女房」は「魔法少女まじかるゆかたん」と同一の世界設定である。
●いわゆる「ナビ」を装備していない状態での視点から描いたもの。

○地球上の全生物が持つ共通因子(「生命素」或いは「神気」)、
及びそれによる全生物間ネットワークにおいて人間は
「夢の検閲」によりネットワークアクセス時の記憶を保持できない。
●「夢の検閲」の主体は個々の「自我」である。
人間が全生物間ネットワークを恒常利用できないのは
人間の生物としての自我の強さに起因している。
(人間を頂点とする脳への依存度の高い生物は
基本的に睡眠中でしかネットワークへアクセスできない。)  
(生物として、個としての自我が高ければ高いほどネットワークから孤立する。
これは、共通因子が元々は単一のものであったことに関係している)

〇一方、虫や植物などの脳機能に多くを依存しない生物は常時ネットワークと繋がっている。
●彼らはその数を利して個を端末とした種別の巨大なデータベースを構築し、共有している。
○数に依存する種別ネットワークには、膨大なデータの集積により「格」が発生し
端末(個)へとフィードバックされる。
●種としてのアシダカグモにおける共有の「(人)格」が今回のヒロインの姿。
(従って種が存続する限りの普遍的同時存在。
ちなみに、「好き」や「嫌い」などの対象への直接的な感情部分は
「格」がフィードバックされた個に多く準拠する。)
○神話あるいは民話の異類婚姻譚化かされ話、或いは巨木や動物に神格を見る等々、
ネットワークが普遍であるがゆえに時代を超えて語り継がれる物語である。

〇種別ネットワークが階層状に繋がりあい、全生物間ネットワークを形成する。
(生物学的ニッチにより近似種間での横への広がりが制限された、
視覚化すると円錐状の、これが神話における「生命の樹」である。
…最上段は人類で、この樹にまだ花は咲いていない)

●ネットワーク構造自体にアクセス制限は存在しないが、
個々が双方向通信を行う場合は物理的距離及び生物種別に準じた「繋がりやすさ」というものがある。
(個体差がある。「単に波長(チャンネル)の合う合わないということなのでしょうけど…」)


 人間のネットワークアクセス時(夢)の記憶の連続性について。
〇人間はネットワークアクセス時の記憶を保持できないが、
アクセス中に関係した他生物は種別ネットワークのデータベースにその記録を保存する。
再アクセス時にその断片化された情報を取得。(クラウドストレージへのアクセスに近似)
つまり人間の場合、他生物を外部ストレージとしてアクセスのたびに記憶が再構築される。
(「あなたが忘れてしまっても、私がずっと憶えています」)
(余談だが、幽霊自縛霊等の目撃現象は、
その者の生前の記録を持つ他生物のストレージにたまたまチャンネルの合う他者が、
偶然アクセスする事により 起こる。)
●仮に、その人物に物理的に近い生物、及び相性の良い個体を全部排除すると、
その人物は外部ストレージへのリンクを失いネットワークアクセス時の記憶を喪失する。
〇地球上の生物はすべからく全て相互に作用しあい、そして、宇宙に幽霊はいない。

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