海宴

『RelayU』『屋上と同性愛』『シノニム!』『モドキとマニア』
『ネクサス!』『海と神と贄の宴 前編・中編・後編』『Let's Leaving Leviathan!!』
収録。

●「LeviAThaN」シリーズ最終巻。帯がつくとかっこよく見えるから嬉しい。
でもこれエロマンガのアオリ文句じゃないと思う。

○この巻の最大の懸念はやはり最終話『Let's Leaving Leviathan!!』で、
僕がエロマンガを描く上での個人的大原則に「全頁数の最低半分以上はエロ描写に使う」
いうのがあったのだが、全体の流れと展開を考えると
このエロ最低半分確保は最終話だけはどうしてもムリだった。
実はコンテではさらに短く(4コマ)、編集に総ページ数を増やしてもらって現在の形になっている。
それでも正直エロとして成立するかどうかギリギリの線だと思うが。
●実は単行本化のさいページ数が余ることから追加したカットがあり、
それが前出の箇所にある見開きである。
恐らく商業単行本としては日本最大級「ちんこ&断面図」で、
描いた当人はニシシと猥雑な笑みを浮かべていたのだが、
いざ発刊したらびっくりするほど、誰も、乗ってこなかった(笑)。
雑誌掲載時にこれをやってれば恐らく超える者なき世界一
「ちんこ&断面図」
になったはずだったのだが、その時はさすがに編集に怒られた。

『海神』『海贄』『海宴』、三冊まとめてとりあえず、うまくいったと思う。
●個人的には(ストーリーライン上の)矛盾や破綻というものがあまり好きではないので、
読者の方々が「ここおかしくね?」という箇所があるとしても基本すべて何かしら
回答(言い訳とも言う)は用意してある。
僕は漫画の面白さの一要因は「気付き」の面白さだと思っているので、
読者の方々が深読みしてくれることに勝る喜びはない。
○またそれは逆に作者の僕が「なるほどそう見るか!」と気付かされる部分でもあり、
特に諸々のWeb上でレヴューしてくれた方々に対しては本当に頭の下がる思いだ。

ほんとうに、ほんとうにありがとう。


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