○その利点としては「ストーリー進行におけるキャラの行動に齟齬が生まれない」
ことで、
多分大量のキャラクターが登場する長編群像劇に向く。
●最大の欠点は恐らく「キャラが勝手に動き回るため、話に収集がつかなくなる」
こと。
僕はどちらかと言うとストーリーに重きを置くタイプの描き手(てゆーか僕の
絵柄ではそうするしかない)なので、これは結構な恐怖を伴うのだが。
○結果としてこの『ヤクヤノカバネ』は、大半がアクションシーンとなり奇妙な疾走感を持つ作品となった。
また、描き始めに考えていなかった結末も描いているうちに
思いつくもので、全体の話自体も構想として固まってはいる。
●一番の収穫は、「自分はこういうやり方でも描けるんだ」とわかったこと。
○商業誌、特に長期連載を完遂するためには、
これまでのガッチガチにストーリーを固めてからの作劇という手法では困難
(恐らく100ページ未満が限界)であると改めて思い知らされた。