2020〜2021



2020/12/26
なんか前回メアジ買ったのと同じスーパーで、
今度はカイワリ売ってたから買ってみた。

かいわり

結構いい型。もうちょっと太ってたらなお良しだった。

かいわり

なんていうか、美しさと親しみやすさを兼ね備えた、なんかホッとするデザイン。
おまけに味は折り紙付き。
良い魚だ。







うおのえ

コンニチワ





はい、こんにちわ。
じゃあこっち来て。

ふらいぱん

じゅー。パチパチ。

うおのえすあげ

カリッ。

うおのえだんめん

さくっ。

もはや臆することなく軽く洗って夫婦丸ごと即素揚げ
塩コショーかけていただきます。
うん、やっぱ旨い。エビの尻尾の味。もっといっぱい食べたいくらいだ。

お土産まで付けてくれるとは、まったくできた魚だよカイワリ。

ちなみに今回のウオノエはメスが抱卵していて
揚げてる最中ポップコーンばり
卵がパンパンあちこち爆ぜて結構熱い思いをした。
(フライパンの写真で散らばってる点々がそれ)
大き目の子供を抱くタイプの生物らしく卵も比較的大き目。
箸でつまんでる断面の写真で確認できると思う。
ただし味わい的にはさすがに小さすぎてよくわからない。
何か前食べたよりおいしいかなー?ってくらいの感じ。

今回は内臓とか取らずにそのまままるっと揚げたのだが
普通に問題なく食べれた。
ウオノエは簡単おいしい良い食材と言える。間違いない。

かいわりさしみ

あ、本体の方も忘れず料理。
カイワリは刺身魚なので身はオール刺身。

かいわりみそしる

アラはお味噌汁。

残念ながら今回のカイワリも脂は無かった。
それでもやはり同じような脂のないメアジに比べると味にコクがあり旨い。
ダシも良く出る。

それにしても脂が無いのはシーズンじゃないのか、
それともやはりウオノエのせいなのか。
脂ののったカイワリはべらぼうに旨いウオノエも捨てがたい。
こいつは迷う!迷うッ!


と言うわけで、今年の更新はこれでおしまい。
それでは皆様、良いお年を!




2020/12/19
よく行くスーパーになんか旨そうなアジが売ってたので買ってみた。

めあじ

ピカピカで綺麗だしよく肥えていて美味しそうだと思ったら
なんかマアジじゃなくてメアジという種類らしい。

めあじ

確かに丸くて目がちょっと大きい。
調べてみると南方系のアジとのこと。

おろし

取り合えず分解。
体形は丸いのに身は透き通っていて脂が全然ない。ちとガッカリ。

おさしみ

まずは皮を引いてお刺身。

もにゅこりとした歯ごたえ。
血合いが比較的大きいからかアジ系の味に加え仄かな酸味がある。
皮目にうっすらと脂肪があるが味わいとしては目立たない。
どっちかっつうとマアジよりムロアジ系の味わい。
アジ系故に普通に味は良いが、マアジと比較すると脂が無い分物足りない。

みそしる

アラで味噌汁。
何故かあまりダシが出ない。イマイチ。
カマ部分は美味しい。
あと目が大きいので魚の眼球スキーとしては得した気分。

めあじひらき

背開きに塩振って一晩塩焼き。
味は良いが脂が無いため身質がややボソる。

そてー

なので結局オリーブオイルで皮ごとソテーして
塩コショウかけて食べるのが一番しっくりきた。うまい。


メアジ、安いし味は悪くないのだがやはり脂が無いのが物足りない。
南蛮漬けとか、そういった一工夫が必要な食材と言える。

そして改めてマアジの完璧っぷりに感心。
さすが真のアジの名を冠する者。
あの価格帯にあそこまでオールラウンダーな魚は存在しない。



私信:今年もキウィの人からお歳暮にキウィが届いた。
   今現在私用のメールが使えなくなっているのでこちらで感謝感謝。
   太田ポンカン入荷したらお返し送ります。 




2020/12/12
よく行くスーパーにオオコシオリエビが売ってたので買ってみた。
183円。相変わらず安い。

おおこしおりえび

相変わらず歩留まりは悪い。大小さまざま。
去年も同じ時期に流通していたので季節ものと言えるかもしれない。

ほうらん

特筆すべきは抱卵個体が何匹かいたこと。
去年は店頭でも抱卵個体は一匹も見なかった
腹脚が貧弱
いつも腰折ってるという理由で
オオコシオリエビは抱卵タイプではなく
放出タイプ
じゃないかと予想を立てていたのだが
なんか普通に抱卵タイプでした。

というわけで

ゆでー

ゆでー。
水から茹でて沸騰したら火を止めて30分ほどほったらかす。

うまい

うまい。
オオコシオリエビは比較的ミソの量も多く味がいい。
尾部は肉質が若干柔らかいが甘みがあり十分な味わい。

鋭いトゲを持つハサミ脚部分を捨ててミソとシッポだけを狙う食材としては
小さめの個体の背ワタ(比較的大き目)を取るのがちょっとばかしめんどいくらいで
安く食べやすく味も良い上に良い出汁が出るかなりオススメの甲殻類である。

たまご

ちなみに卵(外子)は熱が入るとオレンジ色になる。
味わいはガザミの外子と似た感じ。
僕は好きな味なのだが粒が小さいため食材卵としては1段劣る。

おなか

ちなみに、今回気付いたがオオコシオリエビは外見で雌雄判別可能だ。

写真だと白一色でものすごく判りずらいが
上が抱卵用のヒョロヒョロの腹脚を持つメス。
下がヒョロヒョロの代わりに小さなオール脚を持つ多分オス。

前回食べた時、ヒョロヒョロ脚はここまで長くなかったはずなので、
産卵期になると抱卵用に毛が伸びーるのかもしれない。

うまい

うまい。
内子が入ってる個体もいて味わい深く、おやつとしては申し分ない。
ただ小さいからあっという間に食べきってしまう。
もう2〜3パック買っても良かったな。




2020/12/05
JAふれっぴーでフェイジョアを再入手。

ふぇいじょあ

こんな感じの果物。
南米原産のフトモモ科の植物。
品種がそれなりにあるようだが、今回のこれが何かはわからない。

ふぇいじょああ

この果物、とにかく香りが凄い独特。
以前食べた事があるのだが、正直あまり良さがわからない系な印象だった。

ふぇいじょあああ

中身はこんなんの。
スプーンですくって食べる。
今回はどうだろうか。

あまりにケミカルすぎて正直
トイレの芳香剤のイメージしか湧かない香りは健在で
これをパイナップルとバナナの中間の様な芳香と言われても承服しかねる。
果肉には石細胞を含むので、梨を思いっきり柔らかくしたような舌ざわり。
仄かに甘く、前に食べたのよりは食べられるが
やはりトイレの芳香剤感を打ち消すほど味がいいわけではない。

…うーん。やっぱり生食果物としてはイマイチな印象は変わらない。

追熟するとより甘くなって印象が変わるかもと何個か室温で放置してみたが
キウィ並みに腐敗の伝播が早いみたいで
熟れ過ぎてダメになった箇所の発生から1〜2日で食べれなくなってしまった。
すまん。




2020/11/27
海贄完全版ぽてぽてと作業中。
連載時とは作業環境が変わってるので原稿のリサイズ同様台詞も完全打ち直し。
手元に実本置いて比較しながら修正加筆してるんだけど
そういや単行本化時に描き足して差し替えお願いしてた数ページが
結構差し変わってなくて今更ぐぬぬ。



web拍手
   レビアたんエロい…嬉しい…。
   先生の描く心の底から快楽を味わっている事がわかる
         女の子の表情がとても好きです。

   チラ見えしているアップになった結合部と
         いやらしい動きがわかる太ももに、

   激しいセックスの様子が見えてとてもワクワクします。
   次巻の一部を見せていただき本当にありがとうございます!
         とても幸せな気分になりました。

    二巻を心待ちにさせていただきます。 
ありがとうございます!やる気がずんずん湧いてくる〜。
レビアたん周りのエロパートは特に増量予定です。まだまだ描き足りない。
   海産物への愛と興味に満ちた海産物食レポも
        いつも楽しませていただいています。 マンボウって脂すごいんですね…。

その量と鮮やかなオレンジ色もあってさすがにギョッとしました。
肝自体の味は問題ないんですけどね。
   何かマンボウの肝油ってあるらしいよ。傷薬とかに使うらしい。
   最近マンボウが取れすぎてるらしく、ちょうどタイムリーな記事が。          
おお!こんな話があったんだ!ありがとうございます。
…関係ないけど写真の半額シールの形とか産地とか
…ものすごくご近所の気配がするんですが。
   海神の紙書籍を失いましたが電子版が出たので買い直しました。 
         大好きな作品です。 2巻を楽しみにしてます。

ぬう、ありがとうございます!なるはやでがんばります!




2020/11/19
なんかよく行くスーパーにこんなの売ってたので買ってみる。

まんぼうきも

マンボウの肝臓。お値段76円(の半額)
やっす!マンボウやっす!

そういや大学一回生の時分、
焼津の定置網手伝いに行った時にマンボウの身と肝をお土産でもらった事あるけど
確かにこんな色合いの肝臓だったわ。
イカみたいに裂ける身と肝を和えて食べたけど、身にこれと言ったうまみが無く
当時は魚の肝臓生で食べなれてなかったから特に良い評価はしてなかった記憶。
確か独り暮らしのキャパ超えるほど大量に持たされて大半捨てちゃったぞ。
もったいない。

と言うわけで、酸いも甘いも味わった
おっさんの今の俺ならばきっと良さを再確認できるはずだ。
つーか、べらぼうに安いのでよしんばダメだったとしてもダメージ無いわいガハハ。

ちなみに他のスーパーにも近い値付けでマンボウのキモ入荷してたから
近所でそれなりにまとめて捕れたんだろうねマンボウ。


見た目鮮度は問題なさそうに見えるが
さすがに半額品を生で食べる勇気は無いので、煮付けにすることにする。

にる

半透明の筋張った膜や多分血管が所々に入り込んでいて
さすが大型魚の内臓と言ったおもむき。
一般の肝臓の煮付けの匂いに
「クラゲ!食ってます!」
ってやつらっぽいちょっと尖った匂いが混じる。


出来上がりを取り合えず一度冷蔵庫に入れて
落ち付かせたものがこちら。

まんきもあぶら

思わず二度見。
ええ?オレンジ色すっげ。
と言うか何だこの凝固した脂の量

まんきもあぶら

…キミ、体積と同じくらい脂出てねえか。

ここまで脂を含んだ肝臓の魚は、さすがにちょっと覚えがない。
しかも外国のキャンディみてぇな鮮やかな色しやがって。(偏見)

まんきもにつけ

まあ、取り合えず食べてみる。

脂のせいか柔らかい部分はエゾイソアイナメに似たふわふわ感。
さすがにかの魚のキモより味わいとしてはコクが若干足りない
普通に旨い魚の肝臓である。見た目ほど脂も重くない。
特に肝臓にくっ付いてる膜部分が歯ごたえもコリコリとして
海産物でありながら動物性の味わいが強く非常に旨い。

マンボウの部位の中で一番高価なのはらしいのだが、
この味わいの延長上であればなるほど納得がいく。これは良い。

次もこの値段で売ってたら普通に買うなコレ。
ただこの脂、何かに利用できないかなあ。



web拍手
   「LeviAThaN完全版総集編1海神」を購入させていただきました。
   とても良かったですめちゃくちゃエロかったです。
   加筆によってさらに激しく汁だくになったセックスを楽しむ事ができました。
   単行本には無かった冒頭の書き下ろしカラーには、
          作品の根底に触れたような気分になり

   とてもワクワクしました。買って良かったです。
         先生の新作待ってます。

うひょー、ありがとうございます!励みになります!
完全版はほぼ全ページ何らかの修正してるんですが、
濡れ場は特に描き足りないので増やしたくなっちゃうんですよね。
一応二巻目は亀の歩みのごとくのろのろ進めてはいるんですが、
ちょっとペースアップしたいと思います。
かひつ
多分まだまだ先ですが、いつか必ずよろしくどうぞ。




2020/11/10
なんか友人が厄除け団子食べたいというので
一緒に法多山行ってきた。

はったさん

正確には法多山尊永寺。
寺ではあるのだが、敷地内には氷室神社や二葉神社などがあり
神仏混合の気配が強い場所だ。
一度夏に来たことがあるのだが、
その時は風鈴とヒグラシが良い感じだった記憶がある。

はったさんちず

施設の大まかな道筋はこんな感じ。

さんどう

残念ながら紅葉にはまだ一歩届かない状態であったが
相変わらず参道の雰囲気は非常にいい。

ちなみに今回は、
月一回の功徳日だけに販売される限定品の茶団子が全目的である。
我々は午前10時当たりの到着であったが、すれ違う人すれ違う人すべて
件の箱が四つや五つ入った包みを下げている。
コロナ禍と言うのに人出も多く、
一体いくつの茶団子が売れているのか想像がつかない。
「コレだんごなくなっちまうんじゃねぇか?」
限定品である。この為だけに高速代まで出した友人は焦りを隠せない。

と言うわけで参拝より先に団子。
…結構並ぶ。

だんごれつ

券売機方式でここで食べる場合は2単位200円。
お土産用だと6単位でひと箱600円から。

取り合えずその場で食べる分を一つ。
あと僕の住んでる長屋の大家さんへのお土産用に一箱購入。

ちゃだんご

厄除け茶団子はこんなんの。お茶はサービス。
1単位に串が五本刺さってるが素直に分割できる感じではないので
何本かまとめて食べる。おいしい。

よし、厄除け完了。ミッションコンプリート。
これで落ち着いて参拝できる。

そんえいじほんでん

太腿に乳酸マックスで階段登った先はこんな感じ。法多山本堂。

ちょうずや

横に手水舎もある。
コロナ禍の現在、各地の神社の手水トレンドは柄杓の廃止なのだが
ここは普通に使えた。

なんか本堂内で甘酒がふるまわれていたのでいただく。
ものすごく久しぶりに甘酒飲んだが旨いなこれ。


ついでなので100円でおみくじ引いた。
穴が一つ空いた筒をがしゃがしゃやって、
にょろんと出てきた棒の番号を申告するタイプ。

おっと、やったぜ大吉!
…だったんだけどちょっと笑っちゃった箇所一つ。

おみくじ

こんな項目あるんだ…。
「生きる」以外に書きようあるのこれ?
「あやうし」とか書かれてたらへこむどころの騒ぎじゃないぞ。

とか言ってたら雨がしとしと降りだしたので素早く退散。
うむ、先に団子で正解だった。

ちなみに茶団子の販売は午前8時かららしい。
コロナの影響もあるので何とも言えないが
我々が下山時にも在庫は潤沢そうだったので
限定とはいえ午前中なら割と大丈夫かもしれない。
(行列も我々が並んだ10時あたりが一番長かった)


とまあ久しぶりの法多山満喫。
山の空気が清々しいので早くマスク付けなくていいようになりますように。



web拍手
   すいません、なんか去年までの日記開けなくなってません?
あ、ほんとだ!何かリンク先の相対的チェックがまとめて外れてる。なんでじゃあ。
とりあえず直しときました。ご指摘感謝です。
   イトヒキアジは20〜30pぐらいのが一番美味いかも? 小さいのは水気多いし、
   50p以上の大きい(最大は1mぐらい)のもパサついて美味しく無かったから、
   個人的には20〜30pぐらいのが一番美味いと思う

まあ、幼いやつらは大体イマイチよな。シラスくらいじゃないか美味しいの。
スクガラスは食ったことないからわからぬ。




2020/11/03
よく行くスーパーにイトヒキアジが半額で売ってたので買ってみる。

いとひきあじ

半額品だが鮮度は良さそう。

ただ、小っちゃいな。
ぜいご(尻尾近くの稜鱗)も未発達。
イトヒキアジの幼魚は秋あたりにまとまって取れるらしいからそれかな。
まあちっちゃすぎてこの定価だとちと高いと思います。


小魚すぎて捌くの面倒くさいから味噌汁と塩焼きにする。

イトヒキアジ丸ごと味噌汁。

いとひきみそしる

見た目が面白い魚なので丸ごとが映える。
まあ、味は全然ダシ出ねえし脂もない。痩せたアジの味。
本来イトヒキアジ自体はアジ一族なので普通に味は良いのだが、
これはまあサイズの問題。

いとひきしおやき

塩焼きも印象は同じ。
雄節に僅かに酸味。
焼けた銀皮が麗しいがとにかく小さすぎて肉量が足りない。

いとひきなかみ

ちなみに骨格はこんな感じ。
平べったくて四角い魚に多い
胸鰭下部のプロテクター状の骨は幼魚だからか未発達。
成長すると体が伸びて普通のヒラアジっぽい体形になるので
元から発達しない可能性もある。

仕方ないとはいえサイズのせいで肉量も味わいも足りない。
おっきいやつ食べたいなあ。




2020/10/26
今頃になって良い感じのサンマがお手頃な値段で出回り始めた。

毎年大体9月上旬ごろに
「サンマ食うと俺の夏が終わるからもう少し我慢する」
事になるのだが
今年はやはり異例と言える。我が家ではコタツ出てるしもう冬ですよ。

とは言え久々のサンマはやはり旨い。
塩振ってキッチンペーパーに巻いて冷蔵庫で一晩おいて焼いて食う。
焼いても腹腔内の脂がそのまま塊で残る鮮度が理想だ。
氷水漬けでもギリギリ漁獲2日後以内。
胃内の鱗と肋骨を頑張ってちまちま除去、
背開き状態から元のサンマの胴体に戻したそれを筒食いする。

たまらん。やはり生サンマはたまらん。




2020/10/16
稀に行くスーパーで「山のホタテ」なるものを売ってたので試しに購入。
こんなんの。198円。

もりのほたて

…いやもう見て一発でわかりますがね。

えのきじゃん

エノキの下の方じゃねーかテメー!

石付きギリギリの株部分×3。
上部分は外食産業かなんかに卸してるのだろう。その余りである。

まあ普通なら廃棄するであろう部分を余すところなく利用するのは良いことだが
何となく気持ち的には正規のエノキ上部より値段が高い所が気にかかる。
上の方はエノキで売って下の方はホタテで売って濡れ手に粟ざます。
そんなイメージが離れない。

加えてどう料理すればいいのかよくわからんので
取り合えず肉と一緒に焼いてみた。

やきえのき

多孔質なので肉汁を全部吸い上げてゆくスタイル。
そして火の通りがよくわからん。フラムトキシン怖いのによくわからん。

とりあえず出来上がったのを食べてみる。
根っこの部分だからか普通のエノキよりキノコ味が強い気がする。
歯ごたえはまあエノキでシャリシャリ。
貝柱との類似は繊維の方向のみではあるがそう悪くはない。
…思ったより美味しい。
まあ、言うても正体はエノキ以外の何物でもないので
エノキ以上の味を期待するのは酷である。

思うに、商品のアイデンティティ的にこの形は崩せないので
料理の幅が狭い
のがネックと言えよう。
よく水を吸うので鍋に入れたら旨いのは間違いないが
鍋の中にこれがこのままゴロンと入ってても困る。
ぶっちゃけでかすぎるのである。
こいつを4等分して成型するか
一口サイズの小株で同じ商品を作ればワンチャンあるやもしれぬ。



web拍手
   そのクラゲ、美味そうね  今度、横浜中央卸売市場で探してみようかなぁ
ちょっと調べてみたらなんか色々サイズがあるみたい。
書いた通り味わい歯ごたえは悪くないぞ。
元からそれなりの塩気があるのと
加熱したらどうなるかがわからないのでそのまま食う以外思いつかんかった。
なんぞ良い料理が出来たら教えてくれい。




2020/10/07
ベイドリームの魚屋でこんなんの発見。購入。

くらげ

クラゲ。有明海産くらげ。
裏面には原材料「くらげ」としか書かれていないが場所柄多分ビゼンクラゲ。

中身はこんな感じ。

くらげ

クラゲの食用利用は大体ミョウバン或いは塩漬けを水で戻すやり方なのだが
これはどうやら生らしい。
塩水ウニもそうだが、保存方法の技術更新なのか
こういう珍なるものを遠く離れた地にて味わえるというのは中々に幸せな事だ。

んで味だが、うん。クラゲ。クラゲの味。
ミズクラゲ何度か食べたことあるけどあんな感じ。
ただこちらはさすが食用だけあって歯ごたえがコリコリ非常に心地よい。

取り合えず素のままポリポリ全部食べてしまったが
味わい的には単調なので何か料理に一工夫欲しい所だ。

それなりの塩味が付いてるが酢の物とかに和えるとより美味いかもしれない。
歯ごたえ命の食材なのでサラダ系の和え物しか思いつかんけど。




2020/09/26
8月ごろ。例のマムでクロシビカマス発見。即購入。

くろしびかます

驚くべきはその大きさと値段。
体長およそ60pのクロシビカマスがお値段約200円
ええー、これ儲けとかあるの?

産地はいつもの沼津港産ではないので、
イレギュラーで捕れちゃったのが捨て値で放出されたって感じだろうか。
というかこんな大きいクロシビカマス見たの初めてだわ。
と言うわけで一番大きいの選んで連れて帰る。
うん、原付だとスクーターの足元に置くしか輸送手段ないわ。

まないた

まな板に乗らんがな。

あとこの魚、鱗あるんだな。薄いがそれなりの大きさの鱗がちゃんとある。
鱗とその下の皮自体が異常に剥がれやすいので
市場に出回る頃にはつんつるてんになってるという事らしい。
体色も鮮度が高いと黒味より銀色の方が強い。

ひらき

二枚におろした所。
魚体が素直な作りなので楽。

ないぞう

相変わらず妙に長い胃袋に脂肪の塊がくっ付いている。
旨そうなので管の内容物を洗い流したら幽門垂
(肝臓の下にあるくすんだ色の部位)以外はそのまま使おう。

さしみよう

これだけ大きいと刺身も可能なんじゃないかと思って
埋没骨避けにトライしてみたが
僕の腕では写真左右二つの切り分けしかできなかった。…すまぬ。すまぬ。

くろしびさしみもりあわせ

クロシビカマスのいつものすき身と刺身。
やはり旨い。腹側はコリコリと歯ごたえも良い。脂が甘い。
切り取った背側は塊で食べれる嬉しさはあるが、
手間を考えると刺身として食べるなら腹側だけでいいような気もする。

くろしびしおやき

尻尾付近の塩焼き。
身質が柔らかく脂が軽いため、焼いた皮目の香ばしさがいいアクセントとなる。
文句なく旨い。

くろしびあらのにつけ

クロシビカマスのアラの煮付け
中身は梨割にした頭とカマ、ぶつ切りにした中骨、すき身で残った皮、肝臓と胃袋。

これこそクロシビカマスの真骨頂であろう。
食べながらマジで「…うっめえなああ〜」と知れずつぶやきが漏れるほどの味わい。
西のアカムツ東のキンキも確かに旨い。
旨いが、クロシビカマスの煮付けはそれと同等、
個人的には凌駕する旨さである。
煮付けに関して僕が今まで食べてきた魚類中一番の旨さであると言っても過言ではない。
特に費用対効果では比較にならない。…これ、200円ですよ?

かんぞうとないぞうしぼう

肝臓と胃袋と内臓脂肪。
肝臓の味わいとしては普通に美味い。内臓脂肪も胃袋もぷりぷりして美味い。
クロシビカマスは内臓の作りが比較的シンプルなので処理しやすい。
調理する際は捨てずにまるっと利用する事をオススメする。

くろしびにつけ

あんまり旨いので残りも全部煮付けにした。
いわゆるフィレ部分なのでやや上品な仕上がりだが、
埋没骨周辺にはたっぷりと脂もあり例えようもなく旨い。

ちなみに、この60pサイズだと
埋没骨の硬度がタチウオの肋骨クラスにまで上がる。
骨の先端も30pクラスの縮れ毛ライクなへなへな感は無くなるので
飲めばまっとうに危険。
とは言え、そんなものはこの味わいに比べたら些細な問題である。

もし市場で大き目のクロシビカマスを見かけたら、万難を排し速攻で購入すべし。
そして煮付けるべし。
この魚には、それだけの価値がある。最強に旨い。




2020/09/17
は結構好きである。
何しろ漫画に出すくらいである。見てよし食べてよし。

とは言っても値段の事もあるし
種類や部位を気軽に食べ比べできるような食材ではないので
取り合えず手に入る範囲でこの頃一番買ってるのはこれ。

くじらべーこん

お値段398円。
内容は基本的に脂身。ナガスやイワシの混成で恐らくベーコンブロックの端材。
これにゆずポンかけて食べる。脂身がこりこりじゅわっで旨い。

刺身なんかで手に入る肉は海獣臭さの当たり外れが大きいので
イルカでも大体同じ味がする脂身の方が好きなのだ。

んで、最近ちょっと気になる商品が出回ってるので買ってみた。

くじらべーこん

それがこれ。
見てこの脂肪層!この俺にうってつけ!
お値段は850円とややお高いが、まあたまにはこういうの買って贅沢しなきゃね。

とまあそんなわけで取り合えず食べてみたのだが

……?
……??
見た目と味の印象が全然違う。
海獣の匂いは全くしないが鯨の脂の味もまったくしない。
見た目脂身なのに噛んでも脂が一滴も出ず歯ごたえもボソっとしてる。

え?なんだこれ?
味わいとしては普通のハムである。保存料とかいっぱい入ってるハム。
鯨感まったくなし。


裏面を見ると原材料ニタリクジラと書いてある。種類違うとこうなんかな?とも思ったが
ニタリクジラはイワシクジラの近縁種なので味にこれほど違いがあるとは思えない。
ただ、ニタリクジラは去年再開された商業捕鯨の主な対象なので
(この商品が近年出回り始めたのは納得)
もしかしてこれ一般の人が食べやすいように相当加工処理されているのではあるまいか。

でもなあ。
ハム食いたかったらハム食うわ。
一般の人から見ればお高いのに味は普通のハムで、
鯨好きは鯨の味一切しないから二度と買わない
これダブル悪手なんじゃないかなあ。

鯨、せっかくおいしいんだから素材の味で勝負して欲しい。


実はこの商品、観光地とか一番高い所で1500円、
一番安い所で550円と店舗によっても値付けがバラバラ。
すごい迷走感。
商業捕鯨で手に入る現場で食肉加工された鯨肉には期待してるので、
もちっと上手い事やって欲しい。



web拍手
   コンポーザーの空白は設定を変えると直るよ。
   もはやインストールできないんで確認できないけど。確か昔教えたはずだぞー
あざっす。あ、治せるんだこれと思って調べたら
「元のソースの形式を維持する」って項目ありましてん。
ソース編集の72バイト目で強制改行という仕様らしくて、
日本語だとこれが空白になるとのこと。
これ今後は大丈夫ですが、過去の分の修正はソース見ながら全部手動。
…取り合えず今年の分はある程度直しました。じわじわやるかあ。




2020/09/09
さあ、いざ大室山へ!
と、伊豆シャボテン動物公園の駐車場を出立した我々だったが
道路標識に従った安全運転であれよあれよという間に
大室山とは逆方向に転がされる事態
に。
バカな!すぐ左ですよ!とは言ったものの一方通行で、
あとで地図を確認してみたらそもそも道が無いのだ。
何度も言うが、「こっち方面に行けばそのうち着くやろ」
東伊豆では通用しない。


それならばと言うわけで、大室山の後に行く予定だった場所を前倒し
やってきました城ヶ崎海岸

そう、ここは
「ダッカー極悪三兄弟 ご覧の通り」
で誰もが知る門脇吊り橋がある。

かどわきつりばし 
写真は吊り橋渡った対岸から。


思ったより人多い。
比較的広い駐車場(15分以降は駐車料金500円)があるが
シーズンとかだと止められないかもしれない。
もう、みんな快傑大好きなんだからー。

つりばしみぎ

吊り橋の右側はこんな感じ。海綺麗。
対岸では割と断崖絶壁のきわまで行けるので結構タマヒュン。
そうでなくてもこの吊り橋結構高度があり、それなりに揺れる。

ひだりがわ

左側はこんな感じ。
いかす海蝕洞窟のできかけ感。
裂戸の上に歩道の手すりが見えるので、
三兄弟が吊るされた画
はそこからの撮影だろうと思われる。

ここ周辺は溶岩の影響か断崖絶壁でノコギリの歯の様な変な地形が多いので、
一人で来た時に落ち着いてゆっくり回りたい所だ。


と言うわけで、改めて大室山に向かう。

おおむろやま

このやわらかな緑のお椀をかぶせたような山体。
この樹木がほぼない特異な外見は700年続く野焼きによるものだそうだ。

りふと

代金800円払ってリフトに乗って頂上へ。
徒歩での登山道は現在は存在しない。

けいしゃ

外から見た時は頂上から草スキーとかしたら楽しいんじゃないかとか思ったが
この傾斜角だと止まれずにすっ飛んで死ぬるわ。
写真中央は先の伊豆シャボテン動物公園
すでに景色はすこぶるいい。 完全に鳥の目線だ。

りふとちょうじょう

リフト頂上には売店等ある。

かこう

火口は何故かアーチェリー場になっている。
この大室山は火山(正確にはスコリア丘)で、
城ヶ崎海岸の特異な地形もやはりこの山の噴火による溶岩によるものらしい。

火口の外周に道があり、歩いて一周できる。
火口の直径が250mほどらしいので、約780mほどの道のりだ。

そらへのみち

草の海を渡る風が心地いい。
正に空への道。

素晴らしい。
景観を遮る樹木が無いため周囲全てが絶景である。

あぜみちのような

やわらかな一年草の茂る、よく整備された小道を風と共に散歩する。
絶景のあぜ道という、ここは一種のファンタジーである。


大室山、間違いなくオススメである。
野焼きは毎年二月にあるそうなので、
天気の良い、緑の映える季節
に是非行ってみて欲しい。

ちなみにシャボテン動物公園にカピバラを触りに行ったついでに
大室山に登ったねこのしろ君の話では
強風が吹いて帰りのリフトが停止し、
風がやむまで頂上に雪隠詰めになったそうなので
ある程度はその日の風速も考慮した方が良いかもしれない。

Tしゃつ

あんまり気に入ったもんで、頂上の売店で大室山Tシャツ買ちゃった。



web拍手
   なんか最新の日記あちこち歯抜けになってませんか?
最近と言うか実はずっとそうで、
アップロードするとよくわからないところが半角空いたりするんですよねコレ。
まあこのHPはNetscape7.1のコンポーザーという絶滅種を使って作ってるので
なんて言うかもう、原因とか全然わかんにゃい。




2020/09/01
そういや東伊豆って実は行ったことないなというわけで
はらりんさんらと伊豆シャボテン動物公園方面に行ってきた。

しゃぼてん

地図上ではよくわからなかったのだが、この辺りは結構高い所にある。
駐車場からの眺めがすでに良い。

いとうし

坂道に人家が点在し緑の方が多い。
別荘地っぽい雰囲気。
地形で道の敷設が制限されて、行きたい方向に素直にたどり着けない感じ。


伊豆シャボテン動物公園の入場料は2400円
近くの大室山ロープウェイと割引提携あり。
どちらかのチケットを持っていれば約一割安くなる。

しゃぼてんこうえんちゅうおう

園内には何だかオルメカとかマヤ的な石像があり
背後の大室山のインパクトもあって中々良い雰囲気。

ぺりかん

わりと入り組んでる上に鳥羽水族館と同じく道順と言うものが無いので
手近なところから適当に回る。

とり

鳥ゾーンのバードパラダイス。
つい最近逝去し、ついでに婆さんだった事が判明した
ハシビロコウのビル爺さんの献花台があった。
ビル爺さんはここで放し飼いされていたそうなので、
存命であれば中々の迫力だったろうなと思う。

シャボテン動物公園は基本的に動物との距離がかなり近い。
触ろうと思えば触れる距離感である。
ただそのせいか、あるいは季節のせいか
特に鳥ゾーンは正直結構汚いし匂いがきつい。
餌やり可能なのだが、掛川花鳥園と違ってあまり課金する気が起きない。

ろっくがーでん

ロックガーデン。
日差しもあってか巨石人頭像レプリカやサボテンが映える。

かぴばら

カピバラゾーンのカピバラ虹の広場
そこら中にカピバラがいて、触れるのはもちろん餌もあげれる。
ここまではまあ富士サファリパークなどでもすでに経験済みであった我々だったが

たべるかぴばら

他園の、ちょこなんと座って
口元に餌をもってきたら食べてあげますよ的
な超然とした態度から一変
ここのカピバラは異様にアグレッシブ。
積極的に寄ってきて長ネギみてぇな課金餌をそうめんみたいに食いまくる。

こいつらに餌をあげるだけでもここシャボテン動物公園に来る価値はある。
こんな飢えたカピバラ初めて見た。

かぴばらおんせん

カピバラ露天風呂の水も綺麗で涼し気。
この水の綺麗さをさっきのバードパラダイスにも分けてあげて欲しい。

あにまるしょー

アニマルショーの時間になったので会場に向かう。

選ばれた観客と様々な動物たちがミニゲームで競い、
動物の潜在能力の高さを改めて満天下に知らしめる企画。
…のはずなのだが、
今回出てきたネズミ・オウム・犬の三体がことごとく人間側に敗北するという
ものすごく予想外の結果に笑いが止まらない。

これが既定路線なのか今回だけの結果なのか実に絶妙で、見事である。


やぎ

カピバラ露天風呂の近くのなかよし牧場には異様になつっこいヤギがいる。
是非なでなでしてあげて欲しい。

おんしつ

園の左側にはピラミッド型の温室がいくつかあり
地下通路で繋がっている。

さぼてん

シャボテン公園の面目躍如といった具合の見事な金鯱(画面下の丸いや つ)。
なんかこの大きさになるのに50年くらいかかるそうである。

この先にはシャボテン狩り工房と言うものがあり
適当なサボテンを見繕って買って帰ることが可能。
はらりんさんが一鉢購入。僕は構い過ぎて絶対枯らすのでやめといた。

さぼてんあいす

ウチワサボテンの赤い実ソフトクリーム購入。
もっとこう、色だけ鮮やかでぼうっとしたような甘さのものを想像していたが予想外に美味い。


伊豆シャボテン動物公園、
正直サボテンと動物の親和性って何?って少々首をかしげたが、中々楽しめた。
園内は複雑で施設も多く、何しろ動物との距離が近い。
飢えたカピバラに餌をあげるだけでも来る価値があると言えよう。あとヤギなでなで。


この後は大室山へ。




2020/08/22
久しぶりに悪魔家族の父が来てうちに釣果のイナダを置いて行った。

いなだ

彼は相変わらずの釣りキチに歯止めがかからず
こないだ僕がひいひい言いながら原付で通過した
浜松の湖西あたりまで普通に遠征してるそうだ。
この頃はもっぱらルアーとのこと。
どうも我が家の近所に群れが来ていたようで今回のイナダはそのおすそ分けである。

焼こうかと思ったが
彼のおすすめで取り合えず刺身にしてみる。

いなだおさしみ

皮ひいて横骨抜いて普通の刺身。

判ってたけど全然脂が無い。血の味の強いやや酸味のある硬めの肉。
「未熟」や「若さ」を味にしたらこんな感じだと思う。だからワカシって言うのかも。
不味いわけではないがいっぱい食べたいかと言われると困る、そんな感じ。

取り合えず残り半分はズケにした。
あ、これだと色々補填されてだいぶ良い感じ。
中々うまい。




2020/08/15
登茂山展望台の朝。

あさ

この位置だと朝日が山側から上がるので寝坊するのもやぶさかではなかった
なんか5時前に目が覚める。周囲はもはや明るく撤収作業に何の問題もない。
イノシシが気になってなんかあまりうまく寝れてない気がするが
疲労感も全然ないので良しとする。

今日の予定は先志摩半島をぐるっと一周。
どのくらい時間がかかるのかさっぱりわからないので
例によってその先はその時に考える。

しまぱーるぶりっじ

260号で半島の先端まで。
途中に三つ大きな橋を渡る。
前日、横山展望台から見えてた白い橋が多分ここ(志摩パールブリッジ)だな。

いりえ

英虞湾の複雑な地形には毎度驚かされるが、
加えて、陸上からどうやって行くのか想像もつかない小さな入り江にも船が係留されたりしてて
人間の活動範囲その底知れなさを痛感する。
原付で駆け抜けたすべての場所に人がいて、そのすべてに営みがあるのだ。
改めて世界の広さに眩暈がしてくる。


早朝なので車通りは全然ない。
快適に歩を進め出発して40分ほどで半島の先端にある御座に到着した。
グーグルマップでは位置が確認できないが、
ここの漁港の脇に海に漬かってる石仏があるという話。

せきぶつさがし

なんか鳥居があったので先に進むと

ござうらせきぶつ

あった。御座浦石仏地蔵尊
目の前の鳥居のある島も気になるが。

しおぼとけ

右のそれっぽい地蔵がそのままそれなのか、それとも左の岩が本体なのか
正直よくわからぬ。
梅雨真っ最中にもかかわらず海が綺麗。
信仰の対象が清浄な水と交わる情景というのは抜群に好きなシチュエーションだ。

あまてらす

鳥居のある島もいいかんじ。
写真だと判りずらいが朝日の光芒がとってもいい。

この後、御座白浜海岸をちらっと見て、
「ゆうやけパール街道」
で太平洋側をぐるっと回る。
走ってたら見つけた片田稲荷神社に電撃参拝。

かただいなりじんじゃ

時刻は6時50分ほど。
丁度境内を掃除されてた妙齢の御夫人がいて、
この方にここ片田稲荷社の特徴である本殿の天井絵を見せてもらえた。
今回の旅は妙齢の御夫人運に恵まれた事しきり。実に感謝である。

かただいなりてんじょうえ

立派な天井絵である。
つくづくこのカメラだとうまく撮れないのがうらめしい。
本堂にて一人寝そべりゆるゆると満喫するにはこのぐらいがちょうど良い。
三島楽寿園の天井絵は豪華すぎて手に余る。

うらしま

ちなみに、この稲荷社の屋根には浦島がいる。
教えてもらわなかったらさすがに気付かなかった。


この後260号と合流し北上。志摩スペイン村を横目に128号を鳥羽方面に向かう。

まとやわんおおはし

ちなみに途中の的矢湾大橋めっちゃ怖かった。
設置高度が高いくせに橋の欄干が低くて、
風にあおられたら絶対海まで落ちて死ぬ。
って思う。
怖いので車線の真ん中を走り抜けた。車通り全然なくて助かった。


予定より早く進行しているのでここで神明神社に寄り道参拝。
ここは海女さん達の神社として有名だ。

しんめいじんじゃ

拝殿前には茅の輪くぐりなんかが置いてある。
ここの手水舎はなんか小さな日本庭園っぽくて面白い。

しんめいちょうずや

ここでの信仰の場としては「石神さん」と呼ばれる方が本命で
基本は海女さん、女性のための社である。
こちらの「石神さん」の社は立て直したのか作りが新しく、
正直渋さは失われている。

ねがい

ただ、願いの短冊にアワビの殻を使うというのがとても良い。
九字ドーマンセーマンもまた海女風で、
この地域に根付く海女の文化と風習の息吹を感じずにはいられない。


そのまま海岸線を進む。
国崎漁港近くで128号線に戻ろうと思っていたのだがその道が工事中で通行止め。
ついでなので伊勢神宮に納める熨斗鮑を作ってるらしい所に原付を止め
徒歩で近くの鎧崎灯台を見学。
鎧崎灯台は割と小さ目でちょこんとした佇まい。見晴らしも良い。
吹きさらしの階段があって磯まで降りれるようだ。

そのまま750号を進む。
が、このあたりから対向車いたら無理感のある岬をつなぐ典型的な細道になり
ホントにこれ道合ってるのかと不安になるが
まあ方向さえ合ってればそのうち着くだろうの精神で128号と合流を果たす。
先ほどとは打って変わって
このパールロードは尾根を走ってるので高度があり、景色も良い。

とばりゅうかせき

途中、道沿いに鳥羽竜化石発見地なるものがあったので停車。
ただ、階段を下りた先の海岸の崖沿いが発掘現場らしいのだが
どこも似たような地形の上
目印みたいなのが何も設置されていないので
正直発掘現場の正確な場所がわからん。


9時50分ごろに再び鳥羽に到着。ふう、ぐるっと一周したぞ。
実は記事以外にも道すがら見つけた神社なんかに結構寄り道していたのだが
その割にはずいぶん余裕をもっての到着だ。
ここからフェリーで一時間、渥美半島伊良湖港から清水までは
原付で5時間あればたどり着けることは行きで判明しているので
これで今日中に家に帰れる目途は立った。


ついでなので行きで気になってた鳥羽水族館前の
鳥羽城跡旧鳥羽小学校を見ていく事にする。

きゅうとばしょうがっこう

登り路は裏側にある。
旧鳥羽小学校は現在は使われていない廃墟。立ち入りはできない。
黒くてごつい外観で、昔の軍事施設みたい。
丘の中腹に建てられているので通路が立体的で愉快な構造。子供たち喜びそう。
教室からの展望は非常に良かったろうなあと思う。うらやましい。

とばじょうあと

鳥羽城跡はちょっと草放置気味の広場になっている。
平日の昼前で当然ながら誰もいない。
端からの眺めはとても良いので、
どうせならさらに櫓でも立てたらそれなりの観光名所になるやもとか考える。


10時半出発の伊勢湾フェリーで鳥羽を離れる。
あとは帰るだけだ。

途中、浜松付近で昼飯を取ろうとしたが、
1号沿いにチェーン店以外の飲食店は少なく
これぞという場所を見つける事なく通過。
前日の総菜パンの残りを食べてしのぐ。

来るときに気になってた浜岡原子力発電所近くの大鳥居の先へ寄り道。
これホントにこの先に何かあるのかしらんと疑心暗鬼でそれなりに進むと
結構いい感じの神社に到着。

いけみやじんじゃ

池宮神社と言うらしい。閑静で落ち着く。池に面した拝所がすてき。


御前崎を抜ければあと少しだ。

…と思ったが焼津地帯が思いのほか長く気持ちが削れる。
時刻は17時頃。この時間の日本坂トンネルを原付で抜けるのは怖すぎるので
久しぶりに大崩方面を通って家路へ。
普段の行動範囲内に戻ってくるとやっぱりほっと落ち着く。


今回の伊勢・志摩走行ルートは大雑把にこんな感じ。

いせしまそうこうるーと

名所が多く、流石の観光地と言った感じだ。
広さのバランスもちょうどいいので自前の交通手段があれば周遊の楽しみに事欠かない。
伊勢神宮はなんか一度は行っとかないといけない気分だったので
珍しく人生の課題が一つ解消した感が少しある。
ご飯と風呂運は無かったが、天気と妙齢の御夫人運に恵まれた旅であった。

やはり良きかな原付一人旅。




web拍手
   イノシシ怖いですね…。 前にニュースで、住宅街に出没したイノシシに突進されて
   転倒している男性を見たのを思い出しました。 ご無事で何より。
一回ドン!で終わりじゃなくて割と執拗に攻撃してくるのがおっかないです。
お前追われて逃げとる最中やろがい。
一人旅中はマシェットの携帯くらいは許してほしい(逮捕)
   鮮やかな夕日に照らされる雲の組み合わせ実に素敵ですね。
   日常で味わえない景色に包まれる幸せは旅の醍醐味ですね。
   とても素敵な風景の写真を楽しませていただきました。
ありがとうございます!
怪しげな天気での旅を強行すると雲の表情も多彩になるんでしょうね。
久しぶりの原付一人旅でしたが一泊でこれだけ移動できるなら
土日で色々どっか行けるんじゃね?なんて
もっといろんなとこに行きたくなって困ります。
楽しみだなあ。早くコロナおさまってくれ。




2020/08/05
伊勢道路(32号線)で山越えし志摩方面へ。

伊勢道路は途中で伊勢神宮に流れる五十鈴川の支流(島路川)沿いを走るため
山と清流の空気をいっぺんに味わえる中々素敵なルートだ。
コケとかの緑成分多くて落ち着く。なんか鹿とかいるし。

山越えがどれくらいかかるかよくわかんないので
もし日が暮れたらその場でキャンプだなとか考えていたのだが
信号もないので割とあっさり次の目的地に着くことができた。

よこやまてんぼうだい

横山展望台。
つづら折りになってる木の歩道を登ってゆく。
もう登ってるそばから良い景色。

よこやまてんぼうだい

おひょー。
こりゃーいいわ。絶景だ。

風も適度にあり、展望と相まって非常に心地いい。

英虞(あご)湾の展望台としてはおそらくもっとも高い位置にあり
志摩の海岸線が実感としてよくわかる。
湖みたいに見えるがこれ全部海なんだよな。
なんという複雑な入り江の数々。
なんだこの入り組み方。どうしてこうなった。

おすすめだわ。めっちゃおすすめだわ。
志摩行くなら取り合えず最初に寄っとけってくらいガチおすすめ。


この段階で時刻は16時半ほど。冬ならアウトだが初夏はまだ日が高い。
これなら届くか二日目の予定だったキャンプ候補地「次郎六郎海水浴場」へ。


とか言ってたら260号を目指すつもりが道を間違えて賢島方面に出てしまった。

何しろ携帯とかナビとか持ってない一人旅である。
迷ったら終わりである。
日が暮れたらその場に問答無用でキャンプ設営する羽目になる。

頼りは1000円で購入した「るるぶ伊勢志摩」に付属してる小さい地図のみ。
こういう時は来た道を戻るのが鉄則であるが、
時間もないことであるし 適当にあたりをつけて前進。
このへん道入り組みすぎ。と言うか入り江だらけ半島だらけなので方向感覚が狂う。
コレもう絶対に失敗するパターンではあるが、
こういうのもナビ無い旅のお楽しみよななどとうそぶきつつ
結果的に当初の予定(260号)より内側をショートカットしつつ
602号に合流することができた。勝った。

まだ日が暮れる気配が無いので、そのまま道なりに桐垣展望台へ。

きりがきてんぼうだい

看板に夕日の綺麗な展望台とか書いてある。
なるほど確かに良さそうだ。あたりに誰もいないけど。
代わりになんか猫がいっぱいいる。

そろそろテント設営しておきたい。
本来の目的地の次郎六郎海水浴場に行こう。
…と、ここで問題発生。
次郎六郎海水浴場へ向かうための道はアクアフォレストというホテル
(このホテル自体は休業中だった)の脇にあるのだが、
この道が鎖で封鎖されて車での侵入は不可状態となっていた。
この期に及んでキャンプ候補地のあてがはずれた。どうすんだよどうしよう。

地図で見ると隣の「登茂山展望台」ってのの先からも道が繋がってるみたいだ。
というわけで切羽詰まってきたし登茂山展望台を原付で登る。
ちなみに登茂山展望台までの道は舗装こそされているが車は入れない細い道。周囲は森だ。

ともやまてんぼうだい

登茂山展望台到着。
看板にトンビが堂々と止まってて一瞬 そういうデザインなのかと思った。
何か稲荷社跡とかあってここ人来るの?って感じの場所。
でも地面は芝生でベンチがいくつかあって整備はされてるみたい。
結構いい場所かも。

ただ、海岸に続く道は途中に階段があり、原付での侵入はできないことが判明。
こりゃだめだ。もうだめだ。
荷物持ってどうなってるかわかんない海岸まで徒歩で移動するには
もう時間も体力もない。


通った時見つけたのだが、さっきの桐垣展望台の近くには市営キャンプ場がある。
もうテント張るならここしかあるまい。

と、再び来た道を戻る。
…が、着いたキャンプ場の受付はものの見事に閉まっていた。
…おお、やんぬるかな。


と、言うわけで、

あいしゃとてんと

ここをキャンプ地とする(by登茂山展望台

展望台にテント張るとかどうよと思ったが、この周囲絶対人っ子一人いない。
鳥と虫の鳴き声しかしねえ。絶対誰も来ない確信がある。
と言うわけですみません許してください許してくださいと
映ってないけど写真左側にある稲荷跡とかに許しを請いつつ
素早くテント設営。

下が芝生ってのもあって結果的にかなり快適な設営状態となった。
あとやっぱり旅の足の要である原付はテントのすぐ横にないと安心できない。

この時点で18時。
明るさ的にはまだぎりぎり余裕があるので
身軽な足で次郎六郎海水浴場まで降りる。

じろうろくろうかいすいよくじょう

海開きしてないのかコロナの影響か、閑散としててゴミ落ちてて寂れ感強い。

これだよね。
周囲に人っ子一人いない見知らぬ土地で夕暮れにただ一人。
あとわずかで日も没するこの瞬間の孤独と寂寥。
これぞ一人旅の醍醐味。
しかし今日の寝床はなんとか確保できた。僕には帰れる場所がある(テント)。
この心の隅にじんわりと僅かにしみる余裕。これが「幸せ」というやつである。

砂浜には何かの動物の足跡や糞なんかがいくつかあって、
そういや宮島行ったとき海岸に降りた鹿がアマモもっしゃもっしゃ食べてるの見たし
これも鹿かなあ。それにしちゃ糞の形が違うような気がするが、
なんだろ?イノシシかね?
とか考えつつテントまで戻る。


折よく良い夕焼け。登茂山展望台の夕焼け独り占め。
誰か人が来るかもコワイと思ったが、
登った先の展望台で
正体不明のテント張られてたらそっちのがコワイだろなあと思う。
一人旅は他人が一番怖い。

ふと、ここでこんなにいい夕焼けなら
夕焼けの綺麗な展望台と銘打ってある桐垣展望台はどんな感じだろうと思い立ち
テントはそのまま再度桐垣展望台に向かってみた。
何気にもう三往復くらいしているが、
二つの展望台の夕日比べとは中々風流じゃないか。

きりがきてんぼうだいゆうひ

…あー、いいわ。めっちゃいいわ。
さすが夕日の綺麗な展望台だわ。
さっきは猫しかいなかったのにカメラ持った人が結構来てる。

夕日が地平に見えなくなっても、上空に雲があればそこに照り返しが発生する。
太陽が終わった感出しても油断してはいけない。
流石撮り慣れているのかまわりの人たちも帰らない。

あごわんのゆうひ

あ〜、いいねえ。

写真は全部絵の資料用のつもりで撮ってるので
僕のカメラはキヤノンのパワーショットD20という
防水とタフさが売りで画質は二の次なやつなんだけど
さすがにもうロートル機だし、
こういう時ばかりはもっといい感じのカメラ欲しいなあと思う。

時刻は丁度19時くらい。ずいぶん日が長くなったなあ。
んで、一緒に写真撮ってた妙齢のご婦人
「この辺でどこか飯食えるとこ無いですかねえ?」と話しかけたところ
会話の流れで何とそのご婦人の家に招待され夕飯をいただくという幸運に遭遇。
旅先の人情噺なんてちょっとした幻想だと思っていたが、こういう事もあるんだねえ。
まあ、突然ミザリーになられても困るのである程度警戒するのはお互いの為でもあるけど
それでも、旅の予想外の出来事としてとても嬉しく有り難い。
プリンおいしゅうございました。ご馳走様でした。

ご婦人との会話で、
ここではどうもイノシシが身近にいて、昨日も遭遇したという話が出てきて
海岸で見たあの痕跡はやっぱりイノシシかもしれんと思ったところに
ここ三時間ほど人気の全くないところに放置してある
俺の今晩の宿の状態
が猛烈に心配になってきた。
うん、実は飯食える場所が無かった時のために
総菜パン買っててテントの中に置きっぱなんだよね。

ご婦人に丁重にお礼を言って握手して別れる。
もはやあたりは真っ暗で原付の灯だけが頼りである。
装備は全部テントの中に置いてきているのだ。
ふと暗闇を走るライトに並走して、
ネコくらいの大きさの背中に縦じまがある妙に丸っこい生物が現れた。
誰も聞く当てのない俺の突込みが夜のしじまに響き渡る。

「…ウリボウじゃん!」

まさか話聞いて一時間もたたないうちにイノシシ出現とか出来過ぎだ。
果たしてたどり着いた登茂山展望台のテントは拍子抜けするほど設営時のまま
まずはほっと胸を撫でおろす。

テントの中に潜り込み、やることもないのでもう寝ることにする。
だが、この山の中に一人、薄い布越しに生物の気配が多すぎて中々寝付けない。
前に一人旅で一番怖いのは他人だといったが、あれは間違っていた。



…一人旅で一番怖いのはイノシシだ。




2020/07/28
二見興玉神社から伊勢市内豊受大神宮(伊勢神宮外宮)へ。
道中、電信柱に付いてる看板が「赤福」しか存在しない地帯があり
伊勢のスポンサーは赤福しかいねえのかなどと
原付を走らせながら一人ツッコミを入れる。


豊受大神宮はさすが伊勢神宮の外宮と呼ばれるだけあって
敷地も駐車場も中々広い。敷地内は左側通行

とようけだいじんぐう

拝殿は写真撮影禁止なので外から。
投げたお金が全部見えるタイプの賽銭箱?からなのか隣に警備員が常駐している。
これは伊勢神宮も同じ。

とようけしょうぐう

隣から正宮がちらっと見える。古代感あふるる茅葺き屋根
これが唯一神明造りってやつか。
奥の正殿は何か金ピカ。

全体の印象は木造の鳥居が全てを表しているように
基本的にシンプルで静謐。
神社というのはそもそもそういうものだが、
そういった一般的なものからさらに一段何かを削ぎ落した印象。


さて、ここ豊受大神宮から4qほど南下して
いよいよ本命、神宮(伊勢神宮)に至る。

じんぐうしょうめん

ちょうど入り口の宇治橋前に二輪駐車場がある。
駐車場にさほど悩まされないのは原付旅の利点の一つであろう。

ちなみにここ伊勢神宮は通称で、正式名称は「神宮」である。
かつては社格の対象外ともされた全ての神社の上に立つ、
ぶっちぎりの唯一無二。
その存在としての凄みを感じるあまりに骨太な名称だ。

うじばし

豊受大神宮とは逆に、境内は何故か右側通行。
どういう謂れがあるんだろう。

いすずがわ

そして普通に川(五十鈴川)が綺麗。
連日の雨で若干濁ってはいるのだろうが普通に清流。
街中に忽然と鮮烈な湧水が現れる富士山本宮浅間大社ほどのインパクトは無いが
宇佐神宮寄藻川等、神社に側した河川が現状必ずしも清流ではない事を鑑みれば
まずはさすが本宗であるといったところだ。

じんぐうはいでん

階段の先がここ神宮の拝殿。
ただ、言うならば非常に質素なたたずまいなため
全ての神社の最高位という部分を念頭に置いているほど正直面くらう。

ここも写真撮影禁止。
雰囲気や造りも基本的に先の豊受大神宮と同じ。シンプル&静謐。


神道の特徴の一つに分霊というものがある。
これによりそこで祀られている神霊を儀式によって欲するところに分け与える
(勧請と呼ぶ)事ができるのだが
面白い事にこれにより与えた側も与えられた側も
以後の神霊の内容と機能に一切劣化がない。

コピーもコピー元もすり減らず、変質しない。
これはいわばデジタル的な複製であり、
オリジナルと変わらない複製が可能であるがゆえに
コンビニエントとなる神道の神々には、時代によって「はやりすたり」が存在する。

その代表としては全国津々浦々に展開する八幡神稲荷であり
つまりは動機の聖俗関係なく、人々の欲するところによる神霊の等しい分配の結果だ。
この概念の利点は、膾炙の低難易度化により
外部の知識や文化の吸収と融合が格段にスムーズになる点で
これは日本人の科学技術との相性の良さの根源でもある。

僕の好きな神道というのは基本的にそういう一種卑近、
おおらかでゆるい部分であるのだが

ここ「神宮」にはそれがない。
狛犬もなく朱も使われない。
1300年の遷宮の歴史を越えて始原の姿を今に伝える。

はやりすたりによる価値の平均化、世相や庶民への迎合、
親しみやすさを媚びと捉えるなら
この「神宮」はそれすらも些事として一顧だにしない、する必要のない
純粋で強固な伝統の塊であると言える。

日本一遊ぶ子供の似合わない神社と言って良い。



ってなことを考えつつ神宮につながるおかげ横丁をぷらぷら。

おかげよこちょう

神宮もそうだがコロナ禍かつ平日というのに結構な賑わい。
これで土日祝とかになるとどうなるのかちょっと想像したくない。

ひものや

カジキとかイトマキエイとかの丸干しが展示してある変な乾物屋とかある。
昔友人からサメのたれを送って貰ったことがあるが、あれ多分ここで買ったな。

あかふくほんてん

ついでなんで赤福本店に行ってみた。
お土産の方は結構な行列だったがお店で食べる分にはすんなり入店。

あかふく

ほうじ茶付き220円。

あかふくえんがわ

何が良いって縁側の風情がたまらん。
目の前の五十鈴川の川面を見ながら一服できる。のんびり環境なら是非お勧めだ。
何となく京都の嵐山に似てる気がする。

いせうどん

横丁で適当にコロッケとか食べ歩きつつ、ついでだから伊勢うどんも食べとく。
写真はついかき混ぜてしまった後のもの。660円くらい。
正直伊勢うどんというものにあまり期待してなかったのだが
なんか普通に旨い。これはこれでアリだな。


この時点で時刻は15時半くらい。
そろそろ今日のキャンプ地をどうするか判断しなきゃいけない所だが
日も高く、まだまだいけると判断。
伊勢道路(32号線)で山越えし志摩方面に向かうことにする。



web拍手
   三重県まで行くならここはどうか 「陶芸空間 虹の泉」 
   行きたいのだけれどさすがに遠い
陶芸は全然アンテナ張ってないから見落としちゃうがこういうのもあるのか。
陶芸って言うか…なんだこれ。そして確かに面白そうだがこれは遠い。
紀伊半島ひそかにでかすぎる。




2020/07/20
雨降りの毎日、僅かな晴れ間の隙を付き強行原付一人旅。
一応準備はするが何かあってもまあどうにかなるだろうマインド
旅の踏ん切りに重要なのはいい加減さである。

というわけで久々に一人旅してきました。
雨以前にコロナ渦で旅とかどうなんだとお叱りの向きもあるかとは思うが
延々一人で原付乗ってて他人との接触なんてほとんど無い旅スタイル。
公共移動手段使うよりはるかにリスクは低いと思われるのでどうかご勘弁。


今回の目的地は伊勢・志摩。
前半戦マップはこちら。

ぜんはんせん

一度は行かねばならぬ伊勢神宮志摩の複雑怪奇な海岸線の欲張りコンボ。
あ、いつものごとく目についた神社にはちょくちょくお参りしていきます。

取り合えず目指すは渥美半島先端の伊良子
ここから発着している伊勢湾フェリーに乗り鳥羽まで悠々クルーズ狙い。

静岡の場合、途中の静清バイパス・藤枝バイパス・
浜名潮見バイパスが原付通行不可なので
御前崎までぐるっと迂回せざるおえない。

走りながら…かつて原付で石垣島まで行った折、
御前崎行った覚え無いのと浜名湖の北を通過した記憶から
あの時原付で藤枝バイパスとか乗ってんなコリャと今更ながら気付いた。
アホですまん。

朝4時に清水出発、伊良湖到着が9時20分ほどなので、
御前崎経由でも大体5時間程度で走破できることが判明。
伊勢湾フェリー鳥羽行の運航ダイヤ9時30分発のに丁度間に合った。
後は約1時間の船旅で鳥羽に到着する。

とばぐち

鳥羽到着。
フェリー発着場のすぐ隣が鳥羽水族館なのでさくっと入場。

こどもこぶしめ

こどもコブシメかわええ〜。
鳥羽水族館は案内ルート設定が無いので適当にぶらぶらする。
とは言っても全ブース見て回るんですけどね。

ぐそくむし

唐突に機械伯爵に剥製にされたダイオウグソクムシ(模型)登場。
かなり出来がいいのに何でこんな辺境っぽいとこに置いてるんだ。

と、いうわけで個人的に一番好きなブースはここ。「へんな生き物研究所」

たそくたこ

そう、鳥羽と言ったらやはりこの多足奇形のタコの標本。

しだむし

そしてやはりこのシダムシだろう。異論は認めない。

鳥羽水族館は結構淡水や哺乳類のフォローも豊富。
ペンギンの匂いを満喫しながらタッチプールでマダコに吸い付かれたり
眠そうなスナドリネコを見ながら
ガラ・ルファに手を齧られる
なんてプレイも可能。
伊達に展示種類数日本一を名乗ってない。
僕はへそ曲がりな所があるので
ミナミアフリカオットセイリコちゃんのアシカショーを見て
歓声を上げるのは親子連れやカップルに任せるが
奴は普通に可愛いです。スナメリも可愛いです。


鳥羽水族館を出て昼食タイム。
鳥羽駅前のサザエストリートなる貝押しが軒を連ねる一角を狙っていったのだが
目指した店はなんか普通に休業中。
グーグルマップでもシャッター降りてるから潰れてんのかなコレ。

もう貝の気分なので取り合えず近くの店に入って貝を食う。

ホラガイさしみ

ホラガイ造り。800円。

もりあわせ

5種盛り合わせ。1000円。

いわゆるオオアサリがウチムラサキじゃなくてホンビノスなのが減点だが
気軽にホラガイ(ボウシュウボラ)を食べれる場所はなかなか無いと思う。
おばあちゃんが一人で切り盛りしてる店だったのだが、ホラガイを注文すると
おばあちゃんが生け簀のホラガイを持って店の裏に消え
そののち殻をガツンガツン割ってる音が聞こえてくるのがちょっと面白い。


昼食ののち海岸線を伊勢方面に進む。

途中、二 見興玉(ふたみおきたま)神社を参拝。
海岸線がそのまま境内のステキ神社で、夫婦岩が有名。
この注連縄の先、700m沖合に興玉神石と呼ばれる神体があるそうな。

ふうふいわ

あとここはなんかカエルが神使らしくてカエルの置物がそこここにある。
特に良いのがこの夫婦岩の近くにいる
ウルトラマンの星人チックな眼差しのカエル


星人カエル

深きものどもテイストの手水舎のカエル。

かえる手水

ちなみにコロナ対策で現在どこの神社も柄杓が無く、
竹や木材を加工して導水している。
でも、これはこれでいい感じじゃんなんて思う。

あとここの神社の巫女さんの髪留めが個性的で格好いい。
皆同じ髪留めで統一していてポイント高い。


この後、本来ならこの辺で野宿の予定だったが、
思いのほか進行がスムーズだったので
一気に伊勢神宮まで行ってしまうことにする。




2020/07/11
久々に原付一人旅を計画していたが
天気予報見ても雨が全然途切れないので中止判定。おのれ梅雨。
今度から夏の長期有給取るときは7月24日以降にすることを固く心に誓う。
残念無念。



web拍手
   クロシビカマス(神奈川の我が家の辺りはスミヤキ、
三浦半島から東京湾挟んだ千葉だとガランチョとかナワキリとか)は、
鮮度が良ければスプーンで身を掻き出してナメロウにするのがお薦め
煮たスミヤキの骨は、表面の側線部分を
皮の最初に箸で引っ掻いて取ると割りと簡単に除去出来るよ

骨取る労力はサイズの大小で変わらないので、
できるなら大きいやつ欲しいんだけど
スーパーだとそもそも入荷が稀であまり大きいサイズのは期待できないんだよね。
良い肉質だしそろそろ一度すき身じゃなくて普通の刺身で食べてみたい。




2020/07/03
スーパーの魚屋でクロシビカマスを発見。購入。

くろしびかます

ちょい小さ目でお値段180円。
ちなみにいつものマムはこの頃深海魚入荷が無いので買ったのは別の場所。

写真だとそうは見えないが鮮度は抜群にいい。
小さいので脂はあまり乗ってなさそう。めんどいので煮付けにしちゃおう。

ないぞう

鰓と内臓こんな感じ。
上部の白いのは浮袋。
なんかウナギのキモみたいなので鰓と内容物だけ抜いてこれも煮てしまおう。

だんめん

ブツ切りの断面。ちゃんと締まった身質。
はらも部分美味そうだがまあ小さいし今回は煮る。

につけ

クロシビカマス煮付け。
少ないと見た脂も他魚と比べたら必要十分。
肉、皮目のとろみ、内臓ともに美味で
やはり煮魚としても文句なく旨い。


一級品の味わいの魚であることは間違いない。
後は一尾からこれだけ出る小骨をどう評価するかという点だけである。

こぼね




2020/06/23
いわゆる塩水ウニが半額だったので買ってみた。

うに

ロシア産でも1980円という恐るべき価格。
半額でも躊躇する懐具合なのだがここはひとつ奮発財布の紐。
塩水ウニが市場に出始めて10年くらいたつけど
恥ずかしながら今まで食べた事なかったんだよね。

ウニ関係で一番旨かった記憶は
「実家の磯で獲ってその場で割って食べたウニ」なのだが
料理に入ってるウニ風味とかミョウバン漬けの板ウニとか
以降記憶に勝る味についぞ出会うことなく
なんて言うか「別に嫌いじゃないしウニだけどウニじゃない」と言うか
その辺に関してはもう別物としてわりとあきらめ気味。だった。

うに

んでまあ半額で買ってきたこの塩水ウニ。
言うても鮮度も若干落ちてるだろうしまあ
さほど期待せず口に入れてみる。





…あー、これだわ。
こんな感じ。ウニってこんな感じ。

俺の記憶と現在がたがわず合致して混ざりあう味と香り。
「ウニの加工品」だったものがようやく「ウニ」になったって感じ。


塩水ウニ、確かにこれは本物だわ。高いだけのことはある。
このままパッケージングや輸送が向上してゆけば
いずれミョウバンウニの方が希少になる未来が来るはずだ。
早くキャベツいっぱい食わせてもっとお手頃にしようぜい。




2020/06/14
友人のサメ料理研究家から訳アリ物件が送られてきた。

ひらすずきさいきょうずけっぽいの

内容は疑似西京漬けされた身と中骨と頭半分。
魚種は貰ったヒラスズキとの事。おすそわけのおすそわけだ。

しかしヒラスズキとは珍しい。食べた事ないので嬉しいぞ。

…まあ問題なのはコレ。

しすと

ハイ!粘液胞子虫〜!

パッと見、わりと結構な密度でそこここに粘液胞子虫のシストが散見。
クドア系粘液胞子虫はいるかどうか見た目じゃ全然わからないので
高級魚ヒラスズキをワクワクして捌いた友人のガッカリ感が目に見えるようだ。

でもまあ粘液胞子虫は熱すれば無害ということで

やき

焼きー。

うむ、柚子断片が混ざってシストと見分けが付きにくい。
なるほどやつめ、考えたな。

塩漬けの頭と中骨も焼きー。

やきー

いるー

…わー、こんなとこにもいるー(白目)


とりあえずどんなもんかとシスト部分だけを食べてみた
正直味の区別がつかない。
熱で凝固してるしそもそも小さすぎて歯ごたえとかもわかんない。

粘液胞子虫は生で食べると下痢する可能性があるそうだけど
まあ、焼いて食べる分には普通に問題ないっぽい。普通に旨い。

…見た目気持ち悪いけどな!


ちなみにこの焼き物からはいわゆる「河のにおい」は微塵もなく
やはりスズキとヒラスズキではものが違うと感じられる一品ではあったが
あんなもんごっちゃり入ってて身の味に違いが無いのかちょいと疑問なので
やはりいつか普通のヒラスズキも食べてみなければと思った次第である。




2020/06/05
この時期に僕がよく買うアイスは丸永製菓の白くまトロピカルである。

しろくまとろぴかる

こんなんの。
一応季節限定ということで、冬の間は見ないタイプ。

なかみ

中身はこんなん。
凄い溶けやすいので買ったら直帰である。(写真はちょっと溶けてる)

売りはくどくないトロピカル風味と
なんかゴロゴロ入ってるパイナップルクランベリーの欠片。

果物が入ってる氷菓子全般のお約束として
このアイスも漫然と噛み砕いて食べてはならぬ。
表面を口の中で適当に溶かしつつ凍った果物の欠片を発掘
個別にカジカジしながら食べるのが美味しくいただくコツである。

ちなみに、僕はアイスが冷凍庫にあると
隙を見て片っ端から食べてしまう癖があるので
なるべくいっぺんにいっぱい買わないようにしてるのだけど
まあ、もうだし!(えっ梅雨は?)




2020/05/28
オオメハタ(でんでん)はおいしい。

でんでん

めばる呼ばわりだがさにあらず。
アカムツ擁するホタルジャコ科の一員である。
まあ正直たしかに見た目わかんないかもだが
オオメハタは下あごの先に用途不明のトゲが何本か生えている。
それをもって判断材料としていただきたい。


旨さは折り紙付き。
刺身、塩焼き、煮付け、すべて旨い。

あらいとみそしる

特に刺身は是非皮付きの洗いで。
ことさら脂を主張する身質ではないのにじんわりと甘く旨い。

アラを使って味噌汁を作るのも忘れずに。
こちらも「ほぅ」と息つく旨さ。

でんでんにつけ

煮付けももちろん旨い。
程よく繊維質で嫌味なく旨さが舌の上に届く。
安定感のあるいぶし銀的な一品である。


この魚はそもそも値段が基本的に安く、結構流通もしている。
正直小魚であるということ以外欠点らしい欠点が無い。
鮮度の良さそうなのを見つけたらぜひ色々試してみてほしい。

干物は試したことないので今度見つけたら作ってみようと思う。




2020/05/19
マムで時々売られている深海系エビの中で
「アカエビ」と呼ばれているものと「シマエビ」と呼ばれているものがある。
これらは通称で、アカエビの正式名称は「ツノナガチヒロエビ」
シマエビは「ヒカリチヒロエビ」という。
ツノナガの方は沼津港周辺の食堂でも良く見かけるので
食べた事のある人も多いだろう。

というわけで今回はシマエビことヒカリチヒロエビを購入してみた。

ひかりちひろえび

鮮度的には申し分ないはずなのだが
基本的にかき揚げで食べるらしく扱いは小エビのたぐい。安い。
ツノナガの方はこれより赤み黒ずみが強くてさらに鮮度悪そうに見える。

名前の由来通り胸脚に発光器を持っているらしいのだが全然判らん。

まあ取り合えず生で食べてみる。

なましまえび

身は比較的硬く殻は剥きやすい。
口に入れる一瞬だけ生エビ特有の生臭みがやや強い気もするが
仄かな甘さに身質の歯ごたえも良く問題なく旨い。


残りは塩茹で。

突然だが
この手の遊泳タイプの海老を茹でて
「なんか身がボソってるな」
などと文句を言っていた私だが
根本的に茹で方を間違えていたことが判明。もうほんとすまんかった。

遊泳型エビの正しい茹で方は
「沸騰したら火を止めて20分ぐらいほおっておく」
である。
これならばぎりぎり生に近い状態で身がボソることなく仕上がる。
…今まで茹ですぎだったのだ。もうまじですまんかった。

というわけで、ちゃんと茹でた奴。

ゆでしまえび

身は甘さが増し、身質が元々やや硬いのもあって満足のいく食べ応え。
ミソは茹で方改革で生に近い状態なのでややえぐみが増してるような気もするが
まあ問題ない。
殻が剥きやすく一定のリズムで自動的に食べ続けられる。旨い。

ヒカリチヒロエビ、生でも加熱でもなかなかおいしい。
何より安いし、見かけたらおやつ代わりに茹でを如何か。




2020/05/12
3月後半くらいの話。

よく行くスーパーでホテイウオが半額だったので購入。
切り身状態で1パック400円位(の半額)
中身ほぼほぼ卵。どう見ても格安。

取り合えずにする。

ごっこなべ

ホテイウオの卵は比較的大粒で
鮮度が良ければ醤油漬けとかにしたら美味しそうな見た目である。
ただ、割と間質が多くぬるぬるしててハタハタの卵っぽくもあるから
生だと何かしら下拵えは必要な気もする。

まあ、魚体ともども鍋にするのが無難。
アンコウと同じ明確な鍋魚と言える。

ごっこなべ

ホテイウオ本体は筋肉が少ないので基本的に皮を食べる感じ。
アンキモほど大きくはないが肝臓もきちんと美味しい。
少ない肉も柔らかいながらちゃんと味の主張があり旨い。
骨がすこぶる柔らかいので食べてて不快感が無い。

利用できる部位等、アンコウ鍋とかなり似た構成となる。
鰓もおいしく食べれる魚は私はアンコウとこのホテイウオしか知らない。

アンコウとの差異は卵や白子の利用で、
これがホテイウオ鍋の最大の特徴ともいえる。

舌触りよく、噛めばぷつぷつと容易く弾ける。
ぷつぷつ
。ぬるぬるぷつ ぷつ。ずーっとぷつぷつ
白子もタラに酷似した形と味で非常に旨いとは言え、雌の方が値段が高いのも頷ける。

さすがに静岡ではめったに見ない魚だが、
鍋魚としての評価は個人的に上り調子である。



web拍手
   今こちらでは飲食店自粛のこともあり、
   ヒラマサや金目鯛等の高級魚が安く入ってますよ。

   とはいっても高級魚なので
   あえて食べなくても生活できてしまうのであまり手を出しませんが。

こっちでも良い感じのキンメが2000円位で、
気持ちがちょっとグラつく事が多くなった気がする。
家庭持ちはせっかくだからこの機会に高級魚の味なんかを子供達に教育してあげるのも
良いんではなかろうか。
大丈夫。旬の魚はどれも大体旨い。舌が肥えるということはあるまい。




2020/05/04
マムにてテングダイと遭遇。
実は過去に食べた事のある魚(2016年4月に記録がある)だが
前回イマイチ味の良い印象が無かったのでしばし逡巡。
味の再確認と言う名目、2度目はねえぞと決意をもって購入する。

因みに前回は(店が違うが)1尾1680円。
今回は一番大きいのを選んで630円。
財布にやさしいのは嬉しいが、この値段の差はなんなんだ。

てんぐだい

マムにしては珍しく「ツバメウオ」と表記間違い。
ここで前にすこぶる旨いツバメウオの切り身を買ったが
この誤表記でヤツの素性も怪しくなった。

てんぐだい

やはり面相が非常に独特の魚。
縞模様で熱帯魚っぽいがカワビシャ科で近縁にツボダイがいる。
全体的に骨太で背鰭と腹鰭の棘がすこぶる強い。

かおくち

特筆すべき点として、頭蓋が非常に硬い。
上の写真で目の上に広がるやや白っぽい部位はそのまま頭蓋骨
何の意味があるのかほぼ剥き出しの状態である。
厚みも半端ではなく、出刃であっても梨割は不可能。
この魚の頭は丸ごと使うほかない。

体形が独特で肋骨も硬いため5枚おろしの要領で捌く。

なかみ

中身はこんな感じ。
内臓は前回と同じく赤黒い肝臓、胃袋と同じくらい太い腸。
胃内容物はなく、腸管になんかカボチャみたいな黄色い物質が詰まって いた。

どうやらこの魚にとって肝臓の色はこれが通常のようだ。胆嚢もかなり大きい。
ウミシダなどの腔腸動物を食べるようなので、
サポニン等の解毒が関係しているのかもしれない。

だんめん

断面はこんな感じ。皮が厚く、縁側付近に脂が集中している。


半身を生で。
皮が厚く仄かに独特の匂いがあるので洗いには不向き。
皮を引いて普通の刺身にする。

さしみ

右が雌節。左が雄節と中央に縁側。
繊維がてらりと虹色に輝く。見た目は綺麗。
まあ問題は味だ。

…口に入れると、あれ?旨い。
磯臭い匂いを覚悟していたのだが、おかしな匂いは皆無。
ややもっちゃり系ながら噛みしだくと繊維の歯ごたえがある。
そして甘い。後味に生エビのような甘みがある。

さらに縁側がすこぶる旨い。
コリコリと歯ごたえ良く身にはない脂が噛むほどに甘く溢れる。絶品。
旨いこりゃ旨い。あ、こりゃ旨い魚だわ。

前食ったの何だったんだ。
…やっぱり鮮度か。

につけあたま

頭や皮、内臓、半身を煮付け。

見てくれの悪い肝臓は覚悟して食べたが、思ったより普通。
やはりなんか鳥の肝臓みたいな味な気がする。やや粉っぽいが悪くない。

胃袋も腸管もイカのごとき歯ごたえで問題なく旨いが
やや胆汁の苦みがある部分がある。洗いが足りなかったか。

皮は火を入れるとトロントロンになる。
旨いがほんの仄かにカワビシャ系の匂いがするので是非は分かれるかもしれない。

みにつけ

肉の味は非常に良く、煮魚としても一級品と言える。
骨は非常に強いが骨離れは良いので問題ない。

しおやき

塩降って一晩塩焼き。

これも旨い。
焼き上がりの脂でふつふつとする皮目がたまらなく食欲をそそる。
この皮は冷えてくるとかなり強固ににちゃつく。
コラーゲンたっぷり
ってやつだ。

強固な棘条や肋骨を持つわりに横骨は小さく細い。
ただしやっぱりそれなりに硬いので要注意。

やはり縁側周りに脂があり非常に旨い。

前回の切り身ツバメウオの脂の乗りや肉質とは全く違うため、
やはりあれはちゃんとツバメウオで今回だけの誤表記であると思われる。


生煮る焼く、すべて旨いが中でも刺身での縁側の旨さは特筆すべきものがある。

さしみ

間違いなくこいつは刺身魚。
煮付けは頭やアラや皮を使おう。
刺身超オススメ。縁側超オススメ。



余談。
切って一晩おいた刺身は甘さが減ってるような気がする。
検証したいがもう全部食べちゃった。
次良いの売ってたら躊躇なく買って全部刺身にする。
誰だいこの魚イマイチだなんて言ったやつ(俺)




2020/04/28
マムに沼津港産メヒカリ(アオメエソ)が入ってたので買ってみる。
四尾198円。

めひかり

…なんか妙にでかいんですけど。

めひかり

体長がスーパーで売ってるような普通のメヒカリの二倍くらいある。
同種と認識できず一瞬シロギスかと思った。

干物を作りたい気分だったのだが
目当てのニギスはサイズが小っちゃかったのでこちらを買うことにした。


メヒカリは勝手に鱗無いタイプだと思い込んでいたが普通に結構立派な鱗持ち。
鱗はぱりぱりと小気味よく剥がせるタイプ。

内臓に若干匂いあり。
鮮度的には申し分ないはずなので内臓の足が速い魚なのかもしれない。
肛門付近がなんか黒ずんでるのは何なんだろうか。発光するのか。

取り合えず二枚に。
骨も弱くおろしやすい。

めひかり

予想外の締まった身質刺身の期待大。
思いのほか上肋骨(横骨)が多いのだが
強度が無いのでそのままで問題なさそう。

めひかりさしみ

刺身。いつものごとく洗い。
繊維質が程よくほぐれる。歯ごたえ良く癖が無い。
普通であれば上々の旨い刺身ではある、…が、期待してた脂がない。

おかしいな。このサイズの半分くらいでも結構な脂持ちの魚のはずなんだが。
季節の問題だろうか。もしかして種類違うんかな?

めひかりにつけ

煮付け。
やはり身の繊維が良く味をはらみ旨い。
小骨はそれなりあるが喉に刺さるほど強くない。
骨離れはすこぶる良く、これで脂があれば極上の煮付けとなろう。

めひかりひもの

干物。一日干し。
肉厚で透明感があり、もうこれ絶対旨いってなるやつ。

めひかりひもの

メヒカリ特有の香りが仄かに漂う。
身の繊細な繊維質は際立ちアツアツほくほくと崩れる。
やはり脂はないが非常に旨い。

…とは言うものの、これで脂があったら最強なのにと思いは募る。


後日調べてみると、やはりこいつはアオメエソとは別種
正しくはツマグロアオメエソと言うようだ。
アオメエソと比べると大型で、尻尾の先に黒が入ってるのが特徴とのこと。
うん、間違いない。こいつだ。なるほど納得。
外見なんかはソックリなのに、こうも脂のノリが違うとは驚きだ。

期待したほど脂がないのは残念だが、大きいから食いではあるし普通に旨い魚である。
多分テンプラにしたら間違いなく旨いぞコレ。




2020/04/20
ニギスと向き合ってみることにする。

にぎす

ここ静岡では「めぎす」と呼ばれているようだ。
深海性の魚だが宮崎でも普通に干物になってたのでさほど珍しいものではないはず。

にぎす

何しろ体形が普通だ。
キスと言うよりはでっかいキビナゴである。
正直深海性キビナゴなんじゃないかと個人的には思ってるが
分類上は全然違う。(キビナゴはニシン目、ニギスはニギス目)
さらに何の関係もないはずだが
何故かキュウリウオ系(サケ目)の匂いが仄かにする。

改めてよく見ると透明感のある綺麗な魚だ。
おいしそうだし結構肉量もある。
鱗は側線部位以外無いんじゃないか。
皮も弱くて防御する気一切無いタイプ。
小魚系なので骨も柔らかく、体形が棒状なので非常に捌きやすい。
魚おろしの入門用にうってつけな気がする。安いし。

干物は食べたことあるので、鮮度も良いことだしとりあえず刺身にしてみる。
包丁入れて驚く。
腹腔内にびっしりと脂&白子。
ああ〜これ加熱で絶対旨いやつだ〜と言いながら
今回は刺身なので涙を呑んで流す。

にぎすさしみ

透明感のある身はキラキラして見た目が綺麗。
身は脂がなく、ややしゃりっとした歯ごたえ。
ほんの少し水っぽいが癖がまったくなく旨い。
側線の鱗がやや引っかかるが皮が弱いので取るのはちょっと難しいだろう。


この脂なら絶対丸ごと焼いた方がうまいと思い、
内臓抜かない丸のまま塩降って一晩塩焼きにする。

にぎすしおやき

旨い。
水分が程よく抜けて肉の味が締まる。
どうも加熱すると背骨から何かが染み出すようで、
何故か付近が黄緑色に染まる。

しおやきなかみ

腹腔にまるまる入ってる白子はぬとっとした舌ざわり。嫌味はなくこれも旨い。
肋骨が気にならないので頭と背骨を抜いて内臓ごと丸ごと食べれる。
お手軽だしこれは中々良い。

にぎすにつけ

煮付け。
これも丸ごと無加工で鍋に投入。捌かないので料理してる気がしねえ。
加熱すると割れる身質が顕著。反り返る。
これも旨い。
ただ、ちゃんと主張する味ではあるが、味付けは薄くした方がより良い。
これも普通に頭と背骨と鰓以外は全部食べれる。お手軽おいしい。

にぎすひもの

開いて干物にしてみる。
水分が抜けた肉が実に繊維質で噛むほどに旨い。
背骨は柔らかく、丸ごと食べれる。背骨は仄かにシシャモ(カペリン)風味。
こりゃ旨い。
生でも焼きでもイケるが、なるほどニギスはやはり干物が一番旨い気がする。


後日、やや大きめの奴が出てたので再度購入。
干物目的で背開きにする。

にぎすひらき

前回(3月上旬)はすべて雄だったのだが、
今回(4月中旬)は抱卵してる個体(写真下)が混じる。
シシャモみたく腹腔全部卵状態になる魚のようだ。

それにしても腹腔の脂も白子も卵も旨そうすぎる。
これを流すなんてもったいなさすぎる。

と、言うわけでもうこのまま、
内臓付いたまま塩水にくぐらせそのまま干すことにした。
当然ながら途中でひっくり返せない。
干してる写真は割愛するが「これ大丈夫なの?」的な結構冒涜的な見た目である。

折悪く天候が急変。午後から豪雨。
前回もそうだったのだが
ニギスを干そうとすると天気が崩れるという謎のジンクス発動。
しょうがないので部屋干しで一日。
生乾きの魚の内臓が冒涜度合いを加速させてゆく。部屋の中で。じわじわと。

翌日は晴天だったので朝から盛大に天日に当てる。
とりあえず一日半ほどでニギスの冒涜干し完成。焼く。

にぎすぼうとくぼし

…大丈夫かこれ?
そう言えばホヤ干した時もこんな気持ちになったのを思い出した。
しからばしばし逡巡ののち、意を決して齧る。


……あ、旨い。
と言うか凄く旨い。
ともすると淡白になりがちな肉質の繊維に腹腔の脂が絡まり、
そこに内臓の雑味と白子のコクが加わる無敵の布陣。
この魚のおいしいとこ全部いっぺんに味わえる。
こりゃいい。こりゃ旨い。
俺もうこれからニギス全部これで行くわ。

見た目悪いけどマジオススメ。
ニギスの冒涜干しレッツトライ!



web拍手
   「翌日も黒い。」で吹きました。
イカ墨は人間一本管を如実に実感できる良い食材ですな。
管を自覚したからどうなんだという話ではありますが。
…よし!子供に食わせよう!(唐突)  




2020/04/12
毎年恒例、桜を見に日本平へ。

さくら

降りしきる桜の雨の中を原付で駆けるのが好きなんだが、ちと逸した。
山の上は一週間位時間が早い。

ふじさん

それでも気持ちよろしい。若干けぶってて富士山見えないけど。

いない

コロナ禍で平日(金曜日)ではあるがだいぶ人いない。


肺の空気を入れ替えたら山を下り、
麓の鐘壱というカレーうどん専門店
イカ墨カレーうどん
リゾットセット(チーズ)を注文する。
これも春の恒例。

イカ墨カレーうどん黒

150円のエビクリームコロッケ追加して丁度1000円。

自家製で腰のあるうどんと白髪ねぎのシャキシャキが楽しい。そして黒い。

りぞっと

何度も言うがこのカレーうどんはリゾットにすることで完成する。

りぞっと

うまい。
半分食ったら卓上の桜エビラー油を投入。さらにうまい。そして黒い。
翌日も黒い。


これにて我が春の花見イベント、滞りなく完遂。
世の中がどうであろうと、桜の風情はやはり染み入る。
舞い飛ぶ白がたとえ一片のみであったとしても、きっと春だと思うだろう。




2020/04/04
突然だが我が家にはPS4のコントローラー4つある。

PS4初期型からProまでの間、
アナログキーの動作不良を覚えて買い替えたのが二個。
ちなみに一個6000円くらいする。昔から比べて高機能な分、高いのである。

他社が出す安価なコントローラーもあるにはあるのだが
アナログキーの具合やLR2の押し心地等、どこかに至らない部分があり
困ったことに純正品以外に選択肢がない。

とかくPS4コンのアナログキーはダメになる。
左アナログでまっすぐ歩いててもぶるぶるブレて勝手に梁から落っこちる。
精妙な操作を要求されるゲームが多いので理不尽感半端ない。

そんなわけで我が家にはPS4のコントローラーが4つもあるのである。
今までこんなにコントローラーを買い替えたハードは他にない。


んで、今使ってるコントローラーも右アナログの具合が妙になってきた。
銃の照準を合わせてもショットする前に自動で上にずれていく。
違うんですちゃんとヘッショしてるんです!
僕だけMGS1のジアゼパムなしスナイプ状態なんです!

さすがに気になりすぎるのでコントローラーを新調したいのだが、
前にも言ったようにPS4コントローラー、高い。6000円、高い

そんなわけで、悪あがきで分解掃除してみることにした。

手元に+の精密ドライバーがあれば分解可能。
ガワを四か所で止めている爪が強くて、そこだけちょっと厄介。
開きにしてキノコを外し、
目当ての憎っくきアナログコントローラー基部に吹きかけますは
ハイ!接点復活スプレ〜!
…はえー、今こんなのあるんやね(オジイチャン)



……治りました。
なんか普通に治りました。
アナログキー調子悪くて買い替えた三個全部治りました。

オイオイ操作快適になっちまった。
コレ買い替える必要なかったじゃんよ!
どうすんだよこのコントローラーの山をよ!
なんてこった俺の12000円。いちまんにせんえ〜ん!

でもまあ操作快適に戻ったからまあいいか。仁王2たのちいです。


ちなみにPS4初期型の初期コントローラーは内部構造が結構違ってて
(コントローラーもバージョンごとに中身が結構マイナーチェンジしてる)
現バージョンとの一番の違いはL2R2部分が一体型じゃない部分。

というわけで、この初期型コントローラー
ガワを開けた瞬間にバネがどっかに飛んで行って紛失。無事、即死の運びとなりました。
オーオオオ!(ドミニクッ!)




2020/03/28
マムで変なの売られてたからゲット。

ひしだい

ヒシダイというらしい。二尾で185円。
うん、初めて見たぞ。
「ヒシ鯛」だなんていかにもな通称だなァと思ってたら本名だった。すまんかった。

ひしだい

透明感のある赤い鱗が雅だが、やすりの様に細かく硬い。
鱗を支える皮もしっかりしている。

せびれはらびれ

ヒシの頂点にある背鰭と腹鰭が非常に強い。
基本的に骨格が小魚と思えないほど硬く頑丈。
この菱形前面の強度は尋常じゃない。何の意味があるんだろう。

くち

口が小さくおちょぼであまり伸びない。
底生物をつつくタイプなのかも。胃内容物は1pくらいのヨコエビが複数確認できた。

はば

体幅うっすい。

なかみ

中身はこんな感じ。

この体形あるあるで捌くのがちとめんどい。骨が結構硬い。
御多分に漏れずカマ部分は非常に硬い骨入り。これで内臓の半分をカバー。
胃袋は薄く硬いがぺらぺら。肝臓はやや小さめ。腸はやや長め。
そこそこ発達した卵巣があったので二尾とも雌のようだ。

あらい

利用個所が少ししかないのもこの体形あるあるだけど
とりあえず半身を洗いにしてみる。

皮が硬く湯をかけるとくるりと丸まる。見た目は桜色できれい。
身は締まり旨い白身。
ただ皮はやや固く、歯ごたえがゴリゴリとありすぎて肉とバランスが取れてないので
刺身にするなら皮剥いじゃった方が良いかもしれない。

につけ

半身を煮付け。
煮付けてる最中になにやら妙に旨そうな匂いがするのは気のせいだろうか。
入れた覚えのないダシの匂い。

骨離れは良い。やや硬めで弾力ある肉質。脂のない白身の素直なうまさで味は良い。

縁側部分はほんのり脂もあり旨いのだが思ったより量が無い。
骨が硬く、また鱗が細かくこれまた硬いのでざりざりと不快で素直にしゃぶれない。
ただ鱗と身は素直に分離するので、これはもう鱗を取らず
皮を捨てて肉だけ食べるのもありだと思う。
胃袋は薄い。肝臓は小さいが味は良い。

しおやき

もう一匹を塩降って一晩塩焼き。
比較のために片面は鱗剥ぎ、片面はそのまま。

予想通り鱗側はまとめてパカリと割れる。
ほんの僅かに焼いた甲殻類の香り。メジャーどころではキンメダイに似てる気がする。
鱗に守られて蒸状態だからなのか割とジューシーで程よい硬さの身質。
そもそも身の味は良いので旨い。

鱗を剥いだ方は皮の味を期待したのだが
なんか縮んじゃって鱗ごと剥いだと同じような状態に。
味わいも何故か物足りなく感じるので
塩焼きにするなら皮付きのまま内臓を抜いて、
塩多めに1日ほど寝かせるのが良いかもしれない。

上下の縁側部分は仄かに脂もあり旨いがやはり少ない。
骨離れ良く骨格が面白いので
(背鰭と胸鰭をつなぐ骨の小魚にあるまじき強度とか)
見て楽しいという部分はある。
ただ、身の量自体が少なく、骨も硬く、
特に食べるうえでは上肋骨(横骨)が結構量もあって邪魔。

総じてヒシダイ、味は悪くない
比較的大きな個体でないと満足度はそう高くないと思う。


というわけで、
お察しの通り行きつけのマム鮮魚店での深海魚
(と言うより沼津港トロール漁産)販売が不定期ではあるが再開されたっぽい。
入荷は木曜か金曜。まあ無い時もあるが
とりあえずはお楽しみが復活して実に嬉しい。




2020/03/20
マムでカガミダイが売られていたのでゲット。

かがみだい

表記は「銀まとうだい」で驚きの一尾198円。
前日にも他のスーパー店舗で刺身になってるのを見かけたので
多分どっさり獲れてしまって値崩れを起こしたものだと考える。

取り合えずお腹大きいやつを選んでみた。肝か卵巣かどちらでもうれしいな。

カガミダイの体って銀一色のイメージだったんだけど、
マトウダイみたいに「的」模様があるんだね。

くち

取り合えずお約束。
でも思ったより伸びない。
マトウダイはもっとミョーンと伸びたような気がする。
馬面のマトウダイより顔つきがコンパクトなのが原因かも。

さてお楽しみの開腹タイムです。
きーもッ、きーもッ(肝コール)

おなか

…大きいお腹の正体は膨らんだ胃袋ですごくがっかり。
それなりに消化が進んだエソっぽいものが一匹入ってた。

肝臓はまあ普通。
マトウダイ系は結構肝臓の質と大きさに個体差がある気がする。

幽門垂が妙に大きく腸は短い。
生殖腺は米粒みたいに小さくなってるのが一対。
小さすぎて雄か雌かどっちだか分らぬ。

だんめん

断面はこんな感じ。
ガタイは結構良かったが頭が大きい上に平べったくて肉量が比較的少ない。

胸鰭直下に強い骨板が張り出して内臓を守っているのだが、
後ろ半分はノーガード。
後半部分の肋骨は短く貧弱で、はらもはぺらぺら。
いいのかこんな構造で。


まずは皮つきで表面を軽く焼いて刺身。

かがみだいさしみ

脂は皆無で身がもっちゃりしてる。
それなりに旨いが皮に若干独特のにおいがある。
皮に火を通しきるか剥いじゃう方が良いかもしれない。
ちなみに切って冷やして置いたらゼラチン質で全部くっ付いてた。


頭なんかのアラを味噌汁。

みそしる

一緒に入れたはらもが旨い。
薄い肉に仄かに脂があり、火を通した皮がおいしい。

カワハギの様な鰭基部の筋肉もつるりと歯でしごけ、骨離れはすこぶる良い。
上下の鰭のキワにバラのトゲみたいな鱗が並んでいるのでそれだけ注意だ。


最後に煮付け。

につけ

これは旨い。

刺身だとやや物足りなく感じた味わいも
骨や鰭の基部をしゃぶれることで一気に変わる。
はらもや鰭のキワ、骨のキワには脂もあり非常に旨い。

皮のトロリ感も抜群で煮付けで問題ない。煮付けが良い。

肝臓はややアン肝に似た味わいで上等。胃袋も厚く良い。
独特の骨格は見て楽しく、骨離れも良い。

間違いなく煮魚として一級品。
これは198円で売っていい魚ではない。


あまりにも旨かったので翌週入って来てた一匹も即購入。これも198円。
一尾丸ごと煮付けてみた。

あたりかがみだい

前回と同じくらいのお腹の大きさだったのだが、
今回のは胃袋は空で代わりに大きな肝臓持ちの大当たり個体。

はんぶんたべた

旨いじつに旨い。

文句なしの旨さ。大満足。

カガミダイ、キモギャンブルのきらいはあるが、
見かけたら即煮付けでマジオススメ。




2020/03/11
マムでまたチヒロダコが売られていたので購入。

ちひろだこ

今回はやや大きめ。二尾で288円。
前回は見てくれが全身灰色のなんだか正体不明の頭足類だったが
今回は写真で見るような、いわゆるチヒロダコっぽい色が残っている。
軽く水で洗ってまな板に乗せたら速攻で全身灰色状態になっちゃったので
体色はあまり鮮度の指針にはならなさそう。

とりあえず前回躊躇した刺身も、この鮮度なら大丈夫だろう。


とは言いつつ、取り合えず半身を塩茹で。

ゆでちひろだこ

相変わらず煮汁がワインレッドで綺麗。
水分多めの柔らかい肉質。やはりタコ感はあるが味わいとしては薄い。


んじゃいよいよブツ切りにして生食。
肉質が柔らかいから結構期待できる。

なまちひろだこ

…あー、うん。

特においしくはない。
タコとして容易に歯で噛み切れる柔らかさは好印象なのだが
水分の多さと味の薄さが生だとつらい。醤油ともなじまない気がする。
チヒロダコ生向いてないわ。


味の補強とある程度の脱水を狙うとなると、干物にするか
あとはタコの場合はあれだな

ちひろだこさくらに

いわゆる「桜煮」
タコの煮付け。

これなら結構いける。悪くない。
やはりマダコには及ばないが、タコ感はちゃんと味わえる。
なんかだいぶ縮んじゃうし、なぜだか時々口の中痒くなるけどな。




2020/03/06
なんかスーパーでホタルジャコ売ってたから買ってみた。

ほたるじゃこ?

なんかヒウチダイ(ハシキンメって書いてあるけど)二匹とセットで198円。
やっす。
マム以外にタイヨーでも時々こんな感じで深海系売ってる事がある。
油断できない。

おさかな

袋から出すとこんな感じ。

ホタルジャコ科の下には属として
あのアカムツオオメハタ(でんでん)がいる。
ホタルジャコは本人の名前というより科の名前として有名なのだ。
旨い連中の元締めならばきっとお前も旨かろう。
一度食べてみたいと思ってたのだ。

写真ではわからないが顎の先がトゲトゲしている。
そういやオオメハタもこんな感じでトゲトゲしてたな。さすが元締め。

ホタルジャコはその名の由来として
胸鰭基部から肛門のあたりまで発光器を有し
発光バクテリアの作用で死後もしばらく光るらしい。ほほう。
どれどれ、発光器拝見。

はっこうき・・・

……どこ?
発光器どこ?
全然それっぽいの無いんだけど。
いたって普通のお魚のお腹なんだけど。


……お前、ホタルジャコじゃねえな!?


どうも見た目しゅっとしたオオメハタにしか見えないと思っていたが
よく見たらお前ナガオオメハタじゃんよ!
スーパーの名付け二つとも不正解じゃんよ!



…と言うわけで、ホタルジャコもといナガオオメハタ、開くとこんな感じ。

ひらき

おーそどっくす。
鱗は薄く硬くぱりぱりと剥がしやすい。

半身を洗い塩焼き。頭を味噌汁にする。

ながおおめはたあらい

洗いかなり旨い。
皮の厚みがちょうど良く、適度な歯ごたえの非常に旨い白身。
ただ魚体が小さいので量が少なく物足りない。この味ならもっと食べたい。

ながおおめはたみそしる

頭の味噌汁
旨い。煮ると肉の旨味が際立つ。
脳髄の脂も満足のいく味。目が大きいので魚の目好きも満足。
ただ取り切れない小さな鱗が口に残ってちと邪魔。

ながおおめはたしおやき

塩降って一晩塩焼き。
キッチンペーパーでくるんでたら紙が身側に張り付いて取れなくなってしまった。
でもまあそのまま焼く。

非常に旨い。仄かな脂としっかりとした旨味があり極上。
身離れは良いが骨はやや硬い。
これは旨い魚だ。見かけたら確保して損はない。体が小さいことだけが残念だ。


生も加熱も旨い。良い魚だ。
てゆーか静岡だとオオメハタナガオオメハタワキヤハタは区別せずに
全部「でんでん」と呼ばれているが、前に食べたオオメハタはこんな旨かったっけ?

こんどでんでん見かけたら食べ比べしてみよう。でんでん。この呼び方好き。

本物のホタルジャコもいつか食べてみたいものよのう。




2020/02/27
時々援助物資を送ってくれる
おかんのごとき後輩ねこのしろ君から届いた荷物の中に
イカ墨炊き込みご飯なるものがあったので作ってみる。

いかすみたきこみごはん

こんなんの。

正確には「伊江島おっかー自慢のイカ墨じゅーしぃ沖縄風炊き込みご飯の素」
伊江島ってどこやねんと思ったらどうやらこ こらしい。
かなりぺったんこな島。おもしろそう。

レトルトの真っ黒溶液の中にタケノコとかイカとか入ってるみたい。
作り方に沿って適当に炊飯。

炊きあがるにつれ
なんか地中海料理を彷彿とさせるニンニク混じりのいいにおいしてきたゾ、
と期待に胸躍らせていたら
いいにおいはどんどんどんどん濃くなってゆき部屋中に余さず横溢
ある濃度を超えた時点で「あ、もういいです」みたいな結構な忌避感覚が瞬間生じた。
真冬にかかわらず全力換気で窓全開。

このにおい、どっかで嗅いだことがあるなと思い返してみれば
過去に同じく彼からもらった
「オリーブオイル炊き込みご飯のもと」な る珍妙な食材からのにおいに
何だか似てる気がする。原材料の「植物油脂」がアヤシイ。

取り合えずできあがりをお茶碗に盛る。

いかすみたきこみ

炊きあがった状態だと例のにおいは再びおいしそう方面へシフト。

どうもピラフ感のある炊き込みご飯
「出来上がりにサラダ油を加えるとよりおいしい」とか書いてあったりして
炊き込みご飯の醸し出す純粋な和食らしさからは片足はみ出てる感じ。

食べてみると普通にうまい
やや複雑な味わいでタケノコが良いアクセント。
味は問題ない。これなら窓開けて炊けばよろし。
ニンニク等ガッツリ系の味付けだし夏の食べもんかもしれない。
いつかイカちょっと足して作ってみたい。





2020/02/20
マムにミルクイ売ってたので買ってみる。

みるくい

こんなんの。580円。
ナミガイ(白ミル)はちょくちょく食べるけど、
本ミル丸ごと買うのは初めてだ。

みるくい

オープンするとこんな感じ。
ナミガイと違って殻は厚く、外套膜の癒着もない。
体制は普通の二枚貝に近い。
ただ水管周辺は殻がその形に湾曲して隙間があるため、
そこが包丁を入れる足掛かりになる。

みるくい

バラすとこんな感じになる。
右から貝柱外套膜内臓の入った斧足部分、そして水管
水管部分の先っちょはささくれみたいに硬質化しているため切り落とす。
黒い皮は湯通ししてもナミガイの様に一気に剥がせるわけではなく、
爪でごしごし擦って落とした。

みるくい

うまそう。
だがナミガイと比べると水管自体の短さもあって肉量がちと少ない。

基本全部生食。
内臓部分は梨割って味噌汁に入れる。

みるくい

どうでもいいけどミルクイにも入ってた透明な棒。
まるで人工物の様な見た目と手触りだが
種類の違うナミガイの内臓にも普通に入ってるので
砂に深く潜って暮らす二枚貝連中にとっての重要な器官なのだろう。
生殖腺だろうか?卵保護物質の分泌腺だろうか?

みるくい

と言うわけで、まずは刺身をいただく。

旨い。香気はやや控え目だがかなり甘い。味が濃い。
歯ごたえはナミガイに比べるとやや控えめ
ツキヒガイの貝柱の様にシャリシャリ感がある。
なるほどこれなら寿司だねとして米とよくなじむはずだ。

ただ、刺身として見るなら
より安価でより歯ごたえのあるナミガイで問題ないように感じる。
一段おいしいのは間違いないがやはり高級食材
入手難度と値段がネックだ。

内臓部分はみそ汁に入れた。
これも旨い。ナミガイよりもいわゆる普通の二枚貝の内臓の味で安心する。
例の透明な棒も一緒に入れたが
なんかナタデココぽい歯ごたえで特に食べて問題はない。
レッツイート!





2020/02/13
友人らと行ったスーパーに「豚フワ」なるものが売ってるのを発見。

はらりんさん曰く「おでんのネタ」との事。
食べた事ないし妙に安いので買ってみることにする。

ふわ

肺だね。ラング。と言うかかなり肺だね。
切り口から気管支の白い断面がそこかしこに見えて否応なく肺。
結構な色鮮やかさで目を引くし新鮮な感じではある。

持った感じ、感覚より確かに軽いのだが
構造の強度は思いのほかちゃんとしてる。
解剖実習時のラットの肺はどれもぺちゃんこに潰れていたので
死後の肺というのはそういうもんだと思い込んでた。

そのまま焼いて食べようかと思っていたが割と大きいし弾力もある。
噛み締めた瞬間豚の吸っていた空気がそのまま口内にふすっと充満するのは
なんかちょっと抵抗があったので
下拵えとしてとりあえず茹でてアクを取る事にする。

ふわ

…プカプカ浮いて沈まねえし。
熱で内部の空気が膨張してなんかでかくなってるし。

ビジュアルが生々しすぎてなんか宇宙悪夢的。
あと切断面の気管支からぷくぷくと細かいあぶくがいつまでも大量に出る。
…下拵えしたの正解だな。

ふわかち

…冷水で洗って熱が抜けたら普通に縮んだ。
何日か保存するならこれで良さそう。

取り合えず素の味を見てみたいので
煮たものを焼くという大母的禁忌を尻目に
オリーブオイルと塩コショウで軽く炒めてみた。

いためふわ

確かに「フワ」の名の通り食感が独特。
噛めば沈み込む構造に気管支のコリコリが良いアクセントとなる。
ただし、容易には噛み切れない。

「肺!食ってます!」
すぎるビジュアルと噛み応えが脳裏でチラチラと邪魔をするが
なんだかソテーした鶏の心臓みたいな風味が仄かにあり
味わいとしては普通にうまい。

これは食材として構造上かなりの水分を保持できるはず。
そうなると確かに「おでんの具」と言うのは一番良い選択肢に思える。
煮込む場合はやや薄味が望ましい。
噛み締めた時にツユが口内で決壊するはずだ。


とは言うものの、さすがにこれ一品でおでんの準備はめんどいので
今回は取り合えず汁ものと合わせてみることにする。

ふわちゃんぽん

何となくふわちゃんぽん。

先ほど茹でたものをある程度の薄さに切って豚肉の代わりに入れた。
まあ、普通にうまいやね。
ちゃんぽんの中にあって例の風味自体もきちんとするので
これならある程度味の強い料理にも使えそうではある。


最初はちと食べるのに抵抗あったが慣れた。
「ふわ」安いし時々味わうには良いかもしれない。





2020/02/06
去年の年末あたり。
マムでタラコ売ってたので買ってみた。

たらこ

たらこ。マジたらこ。
タラはタラでもマダラの卵巣。
そして二腹入って105円という超お買い得。なんでこんなに安いんだ。

…まあたぶん安値の理由は100%見た目であろう。
鮮度に不安を感じるこの見た目。
なんでこんなヤマナメクジみたいなまだら模様なんだ。…真鱈だけに。

…まあとにかくちょっと他に記憶のない不気味な色彩の卵巣である。
マダラの場合、同じ量の白子なら余裕でこの10倍の値が付くはずで
雌雄の値段格差は歴然である。マダラは金玉の方が偉いのだ。
ちなみに、サケの場合はこの立場が逆転している。サケの金玉弱い。
ホテイウオは雌の卵巣持ちの方が値が高いが、この魚は何故か
タラによく似た形状と味の白子を持つため、なに雄だとて悲観することはない。

とりあえず

またらこ

切って

またらこ

煮る。

このヤマナメクジ的な見た目を生かしたいところではあるが
卵巣は白子と違って断熱性能が非常に高く、中心まで中々火が通らない。
生煮えの魚卵は食えたもんじゃないし
それなりの大きさに切った方が手堅い。

またらこ

当然であるが、非常に旨い。
安価であるにもかかわらず、顆粒系魚卵として上位の味わいである。
そもそも原因のまだらな見た目は
切って火を通してしまえば皮が縮まって咲く花に埋没し
まったく気にならない。

白子にハズレはあるが魚卵に外れなし。

とにかく不当に安いマダラのタラコ、オススメである。





2020/01/30
先だって連れてかれたら らぽーと沼津内に北海道物産専門店みたいなのがあって
乾物等中々の品ぞろえで目移りしてしまう中、
お金おろし忘れてポッケに千円しかない状況で
なんとなく選んだのがこれ。

えぞしかにく

冷凍タレ漬けエゾシカ肉。650円。
なんとなくジビエっぽいもの食べたい気分だった。あとお金無かった。

「ジンギスカン」って書かれてるから、ラム肉食べてるいつもの感じで
野菜と一緒に炒めてみる。

えぞしかじんぎすかん

一袋全部使ったが見かけによらず結構肉の量が多い。
程よく脂身もあり僕好み。
まだALL赤身肉で満足できる境地には達していない。

食べてみるとタレの味がそこそこ強くて
もう少し野菜入れた方がよかったかも。
肉の味にタレが覆いかぶさってて
「エゾシカ感」がどれだかよくわからん。
脂の味は問題無いし普通にうまいがエゾシカどこだ。

でもまあこれなら安いし近場に売ってたら普通に時々買うと思う。

ちなみに、特筆すべきは何故か油の凝固が無茶苦茶速い事。
上の写真でも湯気ホカホカなのに皿接触部がすでに固まり始めている。

…なんだろね。エゾシカの脂質がそうなのか北海道だからそうなのか。
生物的に油が凝固しやすいって何の利点があるんだろ。




2020/01/23
取りこぼしてた深海魚以外のマムネタ

11月ごろのマムでこんなん売ってた。

つばめうお

切り身。「ツバメウオ」とある。
薄めの三切れでお値段380円なので、なんて言うか比較的お高い。

ツバメウオと言えば枯葉というか褐藻に擬態してる幼魚が有名だ。
(私も実家の磯で二匹ペアになって漂ってるの見た事ある)
ところが可憐な幼魚から成長していくにつれ、
何だかどんどんふてぶてしい面構えになる動物あるある
体形が独特なのでどちらかというと観賞魚のイメージしかないのだが
これも売ってるの初めて見た。

というわけで買ってはみたが、
そもそも切り身なので
これが本当にツバメウオなのか確信が持てない部分もあるのだが
見た感じ確かにこんな感じの皮の色合いだったはずだし
まあこれはちゃんとツバメウオだということにした上で、
…そもそもうまいのかこの魚。


ひっくり返してみるとこんな肉質。

つばめうお

一応脂が多そうな部位を選んで買ったのだが、なんかすごいサシ入ってる。
なのに硬く引き締まった肉質。これ絶対刺身で美味いタイプだ。

エンガワがあるので多分これ雌節後端方面の切り身だと思うのだが、
体高の高い菱形体形はギンカガミと同じく雄節雌節で味わいが異なる可能性がある。

刺身の誘惑かなりのものだったが、
皮が結構厚くて洗い程度では噛み切れそうになさそうなのと
そもそも切り身で鮮度がよくわからんので謳い文句通り塩焼きにする事にする。

つばめうおしおやき

元々皮の色がホルマリン的うすら黄色味がかっているので
出来上がりもあまりうまそうには見えない。

どうなのさコレと言いつつ食べてみる。
皮はもっちゃり。歯の裏にくっ付く感じのやつ。
身は繊維質でありながら脂を纏って舌の上で程よくばらける。

…めっちゃうまい。これめっちゃうまい。

予想していた磯臭さも皆無。
肉質と脂のバランスが極上で正しく一級品の味わい。
これは見かけたら絶対確保案件。一尾丸のまま欲しい。
ツバメウオなめてた。
めっちゃ旨い。
水族館での視線が変わる
一品である。


後で調べてみたらどうやら臭い個体がいるらしい。
とりあえず11月の沼津港産ガチでオススメ。




どうでもいいけど太田ポンカン、やっぱり味のばらつきが凄い。
旨い奴は本当に旨いんだけど
今年は押しの農家さん達のやつまだ手に入ってないので負け率結構高い。
ああ、シーズン終わっちまうよう。




2020/01/16
いつも行ってるJA ふれっぴーに太田ポンカン一向に入ってこなくて
今年はどうなっとるんじゃいって感じ。

各スーパーには例年通り出荷されてるので
もしかしたらこの隠れた美味も
ようやく大々的に認知されて品薄になったのかなとか思う。
「太田ポンカン」ってきちんと表記されてたの一か所しかなかったけどな!
(見た目で普通のポンカンと区別付かないから全部買って食べて確かめた奴)

というわけで、太田ポンカン聖地のお膝元のJAまで買いに行ってようやくゲット。
ちと値が高くなってるような気がしないでもないが大玉で美味い。うむ、これだ。




2020/01/09
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


…明けて10日近く経っちまったけどな!


今年の初日の出はこんな感じ。

はつひので

曇天。

…いやあ、元旦に完全に曇ってたのっていつ以来だろ。
どうも浜松とかだと晴れてたらしいから、
伊豆からのご来光観測地域のみ残念初日の出。
でもまあ透けた雲がいい感じの色合いだったのでこれはこれで良し。



web拍手
   マムの魚ネタ、楽しみにしてたのに、残念
わしもじゃー。つーかわしが一番悲しんどるんじゃー。
…でもまあしゃーないと思う。
とにかく異様に安かったから儲けとか全然なかったんじゃなかろうか。
何度も言うけど感謝しかない。
ちなみに全部沼津港産。
かの地にはそういった一部の顧客を強く引き寄せる
深海系食材ポテンシャルが確かにある。
ネットとか使ってうまい事頑張ってほしいなあと思う。

ららぽーと沼津の1Fでオオコシオリエビ売ってるの確認。
ちなみにここには沼津港深海水族館の出張水槽みたいなのがあるけど

ららぽーとぬまづ

無料だし新設で凄く状態がいいので結構おすすめ。





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